2014年7月31日(木)
カーブとシュート

中国大会や全国大会で出会った先生にどんな練習をやっているかを聞くことがあった。
全国大会の常連で上位に勝ち進むことが多い学校の先生にドライブの練習について聞いたところ、ボールの外や内をとるカーブドライブやシュートドライブを意識してやっていると教えてくれた。
それまで、自分の練習にはカーブやシュートの意識がほとんどなかった。

カーブやシュートのドライブの練習をしてみると、色々な発見がある。
カーブドライブは薄く捕らえることができるが、シュートドライブは難しいこと。
カーブドライブは打点を遅らせた方がやりやすく、シュートドライブははやい打球点でしかも高い打球点でないとミスしやすいこと。

まっすぐのドライブが安定して入るようになると、カーブやシュートに挑戦してみるといいと思う。プレーの幅が広がるし、ドライブを調整するときに役立つ。



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気がついたら、1000回をこえていた。
このままダラダラ続けるのも嫌なので、
自分の中で変化があるまでお休みする。
”成長とは変化すること”

これから、新しい道をさがしていく。
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F原先生、M宅先生、S本先生、
いつでも参加OKです。
原稿待っていますよ!

2014年7月30日(水)
練習の工夫

目的によって、練習を工夫することが重要。
選手自身が今何に重点を置いてやっているかがはっきりわかるようにする。

例えば、三球目ドライブに重点を置くのなら、
基本練習でも、ゲーム練習でも、
下系サーブを出し、ツッツキでレシーブされた球をドライブ攻撃してからやっていくようにしていた。

全ての練習(全てのラリー)で三球目ドライブを打つようにしていた。

また、ドライブを必ず入れることに重点を置くのなら、
「多球練習の形で、
送球者は台から離れたところからカットを出し、
2人ずつダブルスの動きをしながらドライブを打つ。
2人で連続30球(50球)入ったら交代。」
のようにミスできない状態を作る。

連続30球ということで、1球もミスできない。
また、2人でやるということで、責任感も出てくる。
プレッシャーのかかる練習。

限られた時間の中で、どれだけの効果を出せるか。

2014年7月29日(火)
打球点

三球目のドライブは、基本はミスしないように回転をかけ山なりにする。

最初のうちは、頂点後の打球点で山なりのドライブが入るように練習するが、安定して入るようになると、頂点をとらえても入るように練習していく。その時のドライブは、回転をかけるが低い軌道で飛んでいくようにする。
さらに、同じバックスイングから打てるように練習しておくと、試合のときに得点に結びつくドライブにすることができる。

打球点を変えることができるように練習しておくと、試合のとき緩急をつけた攻めができるようになる。

2014年7月28日(月)
逆コースに返してもよい

決められたコースで、
三球目、五球目が入るようになると、
次は、実戦に近づけていくようにする。

レシーブをする選手に、
5球に1球は逆コースに返すように指示する。
先日紹介した記録用紙にも、逆コースに返されたときのパターンを書くようになっている。

また、4球目のブロックを逆コースに返してもよい。

決められた練習が、ある程度できるようになったら、5球に1球くらいの割合で逆コースに返してもよいルールを作っておき、そのルールの中で練習するとよい。

逆コースに返されるかもしれないと思いながら練習することが、実戦につながる。

2014年7月27日(日)
大きく回り込む

昨日紹介した記録用紙の中に、
「回り込んだときの足はサイドラインと平行」
とある。

この回りこみのやり方は古い。
実際の試合では、そこまで回り込むことはほとんどない。

しかし、初期の練習ではあえてそこまで回りこみをさせる。
理由は、大きく体を使って踏み込んで打つ感覚を身につけてほしいから。
その感覚は、小さく体を使うときにもとても役に立つ。

2014年7月26日(土)
攻撃パターンを考えさせる

三球目攻撃が入るようになると、
三球目から五球目の練習をしていく。

そして、基本的なパターンの五球目までの攻撃ができるようになると、次は、自分で攻撃パターンを考えて練習する。

 

練習のときに、自分の攻撃パターンについて、自分でしっかりと考えておくことが大切。

2014年7月25日(金)
基本のスイング

初心者の三球目ドライブでは、球が入ることを最優先する。
そのため、回転をかけることと軌道をコントロールすることを意識した練習をさせていた。

このとき、将来色々な打ち方に発展できるように、くせのないスイングを身に付ける必要がある。

自分は、基本のスイングは次のように考えていた。
スイングはできるだけ直線」
「バックスイングのときとフィニッシュのときのラケットの面はどちらも打球するときの面と同じ」

 

2014年7月24日(木)
三球目のフォアドライブ練習

攻撃の選手に徹底的に練習させていたのが、三球目フォアドライブ。

レシーブでツッツキされた球を、フォアで三球目攻撃する。ただし、その攻めは絶対にミスしない回転のかかったドライブ。


バック側にツッツキレシーブされた球を、回り込んで三球目フォアドライブする練習」

「フォア側にツッツキレシーブされた球を、フォア側に動いて三球目フォアドライブする練習」


この2種類の練習をミスがなくなるまで繰り返し行っていた。

2014年7月23日(水)
多球練習の質を上げる

多球練習では、
「スイングスピードを上げること」
「連続で打つこと」
に主にポイントを置いて練習した。

スイングスピードを上げるために、ミスしてもいいから全力で振るように指示する。

また、連続で打てるように、戻りを意識させ、実際のラリーよりも速いテンポで球出しするようにする。

しかし、ミスを許してばかりいたのでは、練習の質が上がらない。
そこで、レベルが上がってきたら、全力で打ってもミスしないように、また、連打してもミスしないように仕上げていくようにした。

そのため、多球練習でも、続けて入れることを要求していた。

20回連続入ったら交代とか、
「バックハンド−回り込んでフォアハンド−とびついてフォアハンド」の3本が全て入ったら1セットで10セット入ったら交代とかの条件をつけていた。

選手のレベルに応じて、多球練習の質を上げていくことが重要。

2014年7月22日(火)
メトロノーム

多球練習は生徒同士で行う。
生徒同士でも効果的な練習ができるように工夫していた。

球を出す間隔をコントロールすることが大事。
みんなが同じ間隔で球出しできるように、メトロノームを使っていた。

  

メトロノームに合わせて球出しをする。
上達するごとに少しずつピッチを速くしていく。

多球練習では球出しをする方がとても重要。
球出しが上手にできるようになることが、練習効果の向上につながり、技術の上達につながる。

2014年7月21日(月)
三角形と四角形

多球練習は生徒同士で行う。
生徒同士でも効果的な練習ができるように工夫していた。

球出しが正確なコースにできるよう、三角形と四角形を置いていた。
  

多球練習では球出しをする方がとても重要。
球出しが上手にできるようになることが、練習効果の向上につながり、技術の上達につながる。

2014年7月20日(日)
2本−1本の多球練習

フォアサイドとバックサイドを2本ー1本と球出しする多球練習をしていた。
長い球に対しては、前進回転をかける練習。
短い球に対しては、下回転と前進回転の両方の練習。
長い球に対しては、バックサイドを回り込む。
短い球に対しては、バックサイドを回り込むことはしない。逆にフォアサイドをバックハンドで回り込む。(チキータをするなど)

@バックサイド2本−フォアサイド1本と長い上回転を送球してもらい、フォアハンドとバックハンドでアタックする練習。
 

Aバックサイド2本−フォアサイド1本と長い下回転を送球してもらい、フォアハンドとバックハンドでドライブをかける練習。
 

Bバックサイド1本−フォアサイド2本と短い下回転を送球してもらい、フォアハンドとバックハンドでストップをする練習。
 

Cバックサイド1本−フォアサイド2本と短い下回転を送球してもらい、フォアハンドとバックハンドでフリックする練習。

 

2014年7月19日(土)
多球練習

続ける練習では、球を正確に飛ばすことが最優先されるので、小さな打ち方になる。
同時に、大きな打ち方を練習していくことも重要。

多球練習で大きく体を使って強打する練習をやる。。
最初は同じ所(ワンコース)に来た球を、強打する。
次の段階では、左右に交互に来た球を、左右に動きながら強打する。
その次の段階では、左右に来た球を、左右に動きながら左右に打ち分けて強打する。

打ち分けるコースは2本ごとに変えていく。
1 バック側から相手のバック側へ
2 フォア側から相手のバック側へ
3 バック側から相手のフォア側へ
4 フォア側から相手のフォア側へ
>1に戻る
こうすることで、全ての組合せができる。

動きながら打つこと、そして左右に打ち分けることで、ストライクゾーンを広げていく効果がある。

フォアでもバックでも同じようにやるとよい。

2014年7月18日(金)
1000本ラリー

続ける練習の一つとして、
1000本ラリーの練習を普通にやっていた。


練習の目的は、

@心を鍛えること
1000本続けるためには、かなり我慢する必要がある。
我慢することが試合の大事な場面で必ず役に立つ。

A自信をもたせること
1000本続いたときの達成感は大きい。
何だか、とても上手になった気分になる。


Bフォームの無駄をなくす
無駄のある打ち方では、1000往復は続かない。
1000本ラリーをすることで、自然と無駄な動きがなくなってkる。


1000本くらいは誰でも続けることができる。
監督は、生徒がそう思えるように指導する。

5月に正式入部した1年生が9月頃には、全員左右のフットワークで1000往復続けることができるようになっていた。

2014年7月17日(木)
飛ばす方向にラケットを動かす

続ける練習をすると、ラケットの面が安定してくる。
また、ラケットを動かす方向も安定してくる。
球を飛ばす方向にラケットが動くようになる。
ラケットを動かす方向をさらに正確にするために、
ピッチを速くして続けるようにしていく。

ピッチを速くして続けようとすると、飛ばす方向と違う方向にラケットを動かしているとミスしやすくなる。
ラケットの面を基本の面で固定して、飛ばす方向にラケットを動かし押すような打ち方で続けるようになる。

  

  

2014年7月16日(水)
三角形

さらに正確なラケットの面が出せるように、
台の上に三角形を置いて続ける練習をした。

三角形に当たったらミス。再び0から数える。
左右に動いて続ける練習では、
動かす方がコースを正確に狙わなければならない。
また、必ず三角形の左右に球が送られてくるので、動く方は手を抜くことができなくなる。

狙った所に球が飛んでいくようになるまで繰り返し練習する。

         

2014年7月15日(火)
続ける練習で面をつくる

初心者の練習では、続ける練習を繰り返しやっていた。
練習の目的は、正しいラケットの面をつくること。
続けるためには、相手が打ちやすいように返さなければならない。同じところを狙って打つことで、自然とラケットの面が安定するようになる。

また、
何ができて、何ができていないかがわかるように、チェックシートに記入させていた。記録を残すようにすることで、その練習に集中して取り組むようになり、練習効果も上がる。

   

2014年7月14日(月)
何のための練習か

「何のための練習か」

声を出して、しっかり動いて、ガンガン打って・・・
こんな練習は、見ていて気持ちいいのだが、
練習のための練習になっていることが多い。

何のために声を出すのか?
何のためにしっかり動くのか?
・・・
その練習で何を狙っているのかが見えてこない。

強いチームの練習と弱いチームの練習では、
この部分が大きく違う。
練習内容自体は大して変わらない。

どんな力をつけたいかをはっきりさせて、必ずその力がつくように練習をさせるのが監督の役目。

2014年7月13日(日)
スポ少の講習会の内容は終了

スポ少の講習会のとき、
練習法についての質問が多かった。
ここで詳しく紹介していくことにする。

2014年7月12日(土)
球の軌道

  

○球の飛び方(軌道)をコントロールすることは大事。


○ループドライブの指導では絶対にミスせずに入るようにするために、次のように球の飛び方をコントロールさせていた。球の軌道の山がネットの2倍の高さで、その頂点はネットよりも手前になる。

○球の軌道の山をネットの2倍の高さにすることでネットミスを防ぎ、頂点をネットよりも手前にすることでオーバーミスを防いでいた。

○また、相手コートにバウンドした後に、どのような軌道をとるかも考えないといけない。ロビングされた球を打つとき、相手コートにたたきつけるように打つと、バウンドして大きく跳ね上がってしまう。跳ね上がらないように打つことも必要。

○このように、打球した後の軌道をイメージしてスイングすることが大事。

2014年7月11日(金)
逆回転と順回転

  

○回転に対する返し方で、逆回転と順回転について知っておいてほしい。


○普通のロングやツッツキは逆回転の返球となる。回転が反対になる。

○これに対して、下回転をドライブするときやカットでは順回転の返球となる。回転がそのまま。

○逆回転ではボールとラケットのぶつかりが大きく、順回転ではボールとラケットのぶつかりが小さい。

○ロングやツッツキのラケットの面は、基本の面と近く、スイングする方向はほぼ飛んでいく方向。そのため、スイングスピードが遅くても入る。

○これに対して、下回転に対するドライブやカットの面は、基本の面と大きく異なる。そのため、当てただけでは入らない。スイングスピードが速くなくてはならない。

○このことから、ロングやツッツキを指導するときは、安定させるために当たってからのフォロースルーを意識させ、下回転に対するドライブやカットを指導するときは、スイングスピードが上がるようにバックスイングを意識させるようにしていた。

2014年7月10日(木)
薄く当てることのできる打球点」

  

○回転をかけるには、球をラケットに薄く当たるようにスイングする。このときラケットの面が重要で、薄く当てるためには、飛んできた球に対してラケットの面を寝かしてやるようにする。

○そうすると、ツッツキやループドライブなど、やりやすい打球点が決まってくる。

2014年7月9日(水)
「はじく」と「こする」

  

○打球したとき、ラケットの力は球を「はじく(移動させること)」と「こする(回転させること)」に分かれる。


○例えば、10の力で打ったとき、はじく(球の移動)に7、こする(球の回転)に3使われるということ。

○スマッシュでは、はじく(球の移動)に多く力が使われる。このとき、厚くとらえると言う。

○ループドライブでは、こする(球の回転)に多くの力が使われる。このとき、薄くとらえると言う。

○この、「はじく(球の移動)」と「こする(球の回転)」が自由自在に使い分けられるように練習していく。例えば、薄くとらえるのが苦手な選手は、粒高やカットに対応できないことが多い。

○サーブでは、ぶっつけサーブは薄く当たるので回転がかかる。また、投げ上げた球を打球するときは、薄く当たるようにひざを曲げながら沈むようにする。

2014年7月8日(火)
球の回転の種類

  

○回転の基本は6種類。


○回転軸が左右の向きにできる「上回転」と「下回転」

○回転軸が上下の向きにできる「右横回転」と「左横回転」

○回転軸が前後の向きにできる「右スクリュー回転」と「左スクリュー回転」

○右スクリュー回転と左スクリュー回転は、回転方向が球の進行方向と全く違うため、出すことが難しいし、返すことも難しい。(ラケットの面だけ作って球を返すことが難しい。)

○回転の速さは場所によって違う。赤道付近が一番速い。北極や南極付近が一番遅い。レシーブするときは、北極や南極付近を打てば、回転の影響を受けにくい。

○赤道付近は、回転の影響を受けやすいが、回転を止める力は弱くてすむので、逆回転で返しやすい。これに対して、北極や南極付近では、回転の影響を受けにくいが、回転を止めにくくなるので、順回転で返しやすい。

2014年7月7日(月)
力をかける方向

  

○初心者のスイングでは、球を飛ばすことと安定させることを考える。このときに一番重要なのは飛ばしたい方向にスイングすること。つまり、飛ばしたい方向に力をかけ続ける。


○飛ばしたい方向に力をかけ続けるのが一番安定する。カーリングやダーツがそうである。

○そのため、スイングするときスイングの回転運動の中に短い直線運動を意識するとよい。そうすることで、ラケットの面が飛ばしたい方向に向いている時間を長くする。

○悪い例としては、フィニッシュでフォア面が自分の方に向いているスイング。これでは、飛ばしたい方向に力をかける時間が短くなるので、安定しないし、威力も出ない。フィニッシュのときにフォア面が相手から見えるようにするとよい。

○これに対して、球を飛ばさないときは、飛ばしたい方向とは違う方向に力をかける。

○スマッシュなどでラケットの面をかぶせながら打ったり、スイングの前で打ったり、ブロックで横や下に動かすのが飛ばさない打ち方。速い球に対して打つときに使う。

2014年7月6日(日)
体のバランス

  

○フォアのスイングをすると、体はスイングとは反対方向に回転する。これは、スイングの力が反対方向への体の回転にも使われているため。つまり、球に伝わる力は弱くなっている。後ろに下がりながら、前にボールを投げているのと同じことで、これでは効率が悪い。

○下半身をスイングとは反対方向に強くひねりながらスイングすることで、体が反対方向に回転しないようにする。こうすることで、力のつり合いがとれて体が安定した(動かない)状態でスイングできるようになる。

○例えば、フォアのとびつきで、左足のひざを右の方向に高く上げて打球するのはこのため。

○バック側の球など左足だけで支えて打つときは、右足を後ろ方向に蹴りながら打球するのもそうすることでバランスをとっている。

○とくに、片足で打球するときや、空中で打球するときは、上半身の回転と反対方向に下半身を回転させることで「力のつり合い」をとり、打球方向にしっかりスイングできるようにする。

2014年7月5日(土)
体の回転の大小

  

○体を回転して打つとき、大きい回転と小さい回転がある。足を踏み込んで打つ大きな回転もあるが、普通のラリーでは足の位置は変えずにスイングする場合がほとんど。


○威力を上げたいときは、下半身(股関節)を使った大きな打ち方をする。このとき、おへそで球を見るようにアドバイスするとよい(右腰が後ろ)。そうすると、下半身が勝手に回る。

○短時間で返したいときは、上半身を中心に使った小さな打ち方をする。このとき、おへその向きは変えずに胸だけで球を見るようにアドバイスするとよい(右肩が後ろ)。そうすると、上半身だけが勝手に回る。

○時間的に余裕があるときは大きな回転、時間的に余裕がないときは小さな回転というように使い分けるが、いずれの場合も胸は球の方を向いている。手打ちになっている選手は、胸で球を見ることができていない。胸で球を見るようにアドバイスするとよい。

2014年7月4日(金)
体を回転させる

  

○体を回転させて打つことが大事。


○初心者には、大きく体を回転させて打つを練習させる。

○実際のラリーでは、足を踏み込んで大きく体を回転させて打つことはほとんどない。速いラリーのときは、上半身だけで打つようになる。しかし、上半身だけで打つときも、体の回転を使って打てるようにしたい。手だけを振って打つようにはなってほしくない。そのため、まずは大きく体を使って打つことを練習し、体を回転させる感覚を身に付けるようにする。

○ピッチャーが投球するように打つ。最初に横向きになり、そこから体を回転しながら踏み込んで打球する。打つ前の右足は、前に踏み込むことができるように、球の後ろに壁になるように置く。踏み込んだ左足は打つ方向に向けて、それ以上体が回らないようにする。

○前で打つと、横着をした体を回転しない打ち方でも入ってしまう。そうならないように、体全体を使わないと入らないような状況にして練習するとよい。例えば、後ろの方から打たせるようにする。遠くにとばすためには、大きな体の回転が必要になるため、自然と回転させて打つようになる。

2014年7月3日(木)
基本のラケットの面

  

○卓球の技術の中で、ラケットの面をつくることが一番重要と考えている。

 「当てただけで返球できるラケットの面」が全ての技術の基本の面となる。

○裏ラバーでは、当てただけで返したとき、回転がほぼない状態で返球される。

○初心者には、とにかく続ける練習をして、面を頭と体で覚えてもらう。

○レシーブするとき、当てただけで返すことのできる面からだと、色々なレシーブをすることができる。フリック、ストップ、ツッツキ、流す・・・など

○面を出すとき、体の姿勢ができるだけ自然な形になるようにする。手が伸びきっていたり、関節が曲がりすぎていたりすると、関節を自由に動かすことができなく、できない技術が出てくる。

○フォアサーブはフォアでレシーブ、バックサーブはバックでレシーブすると自然な体の姿勢で面を出すことができる。

2014年7月2日(水)
構えの姿勢

  

○ひざを内側に向けて(内股になって)立ち、後ろに振り返ってみる。次に、ひざを外側に向けて(がに股になって)立ち、後ろに振り返ってみる。どちらが大きく振り返ることができるだろうか?ひざを外側に向けた方がより後ろまで振り返ることができる。

○ひざを少し外に向けた方が、股関節がリラックスしている状態であり、よくスムーズに動かすことができるのだ。

また、、足の内側(親指側)よりも外側(小指側)に体重をかけた方が股関節はリラックスした状態になるそうだ。

○足の幅(スタンス)はある程度広い方がよい。


○両足の間に重心があるときに、体は安定するので、安定した状態で上半身をより動かすことができるのはスタンスが広い方。そして、重心が低い方が安定するので、スタンスを広くした方が重心が下がり安定する。

○また、スタンスが広い方が片方の足の支えを外したときに、外した足の方に倒れようとする力がより強くなるので、スタートが速く切れるようになる。(不安定な状態を作りやすい。)


○スタンスが広い場合とせまい場合で、片足を上げたときの倒れ方を比べてみるとよくわかると思う。

○また、足の外し方で、倒れる力が変わる。外側に外すと速く動き出すが倒れる力は弱い、内側に外すとゆっくりと動き出すが大きな力で倒れようとする。(イチローの振り子打法をしてみるとよくわかる。)


○「五輪書」宮本武蔵を紹介。「足の運びは、爪先を少し浮かせて、かかとを強く踏むようにする。・・・」「体の姿勢は、顔はうつむかず、仰向かず、ゆがめず、目を動かさず、額にしわをよせず、眉の間にしわをよせて、目の玉を動かさないようにし、まばたきをしないような気持ちで、常の目より少し細めにする。」

2014年7月1日(火)
卓球を考える

  

○考えて卓球をしてほしい。


○何事にも「なぜ?」と疑問に思うようになってほしい。普段当たり前にやっていることでも、「なぜそうするのだろう」と考えてみると色々なことを発見することができる。

○そして、わかったことは友達に教えてあげよう。友達に教えることで、自分はそのことをもっと理解できるようになる。

○指導者は、子どもたちの「なぜ?」に答えられるように学びつづけなければならない。

○考えることをせずに卓球の技術だけを詰め込むのは、卓球ロボットを作っているのと同じ。卓球でしか活躍できない人間になってしまう。ぜひ、考えるということを大事にしてほしい。

ここからは、私が卓球を指導しながら考えていたことを紹介していく。