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2016年8月16日(火)
「一枚ラバー@」

<第550回>
 少し前の県予選の時に、別の中学校の顧問の方から「あの子が使っているラバーなんですか?」と不思議そうに聞かれました。その選手はペンホルダーのフォアに「一枚ラバー」をはっている選手でした。(ここでの一枚ラバーとは表一枚ラバーのことです)いつだったか去年の夏休みに遊び半分で持たせていたラケットがたまたま一枚ラバーだったのですが、それが見事にはまっていました。それからずっとその子は一枚ラバーで戦い続け、キャプテンよりも良い結果を練習試合で出していました。たしかに、今時フォアに一枚ラバーをはっている選手を他の学校ではほとんど見たことがありません。しかし、だからこそ、やる価値があるのかもしれません。

2016年8月9日(火)
「岡山インターハイC」

<第549回>
 会場をうろうろしていると、「こんにちは」という挨拶の声がしました。「教え子かな?」と振り返ると、現役のうちのチームの選手でした。実はこの日は研修のため練習が休みだったので前日の練習の最後に「明日は休みだからIHを是非見に行ってきなさい。こういうのを自腹で行く人が強くなるんだよ。一流の人のプレーを見ることはともすると1日の練習よりも強くなるヒントが隠されているかもよ」と言ったのですが、本当に行くとはなんて素晴らしいことでしょう。特に初めて間もない1年生がこういう一流のプレーを見る機会ができたことは一生忘れられない経験になったと思います。

2016年8月8日(月)
「岡山インターハイB」

<第548回>
 会場を歩いていると、黄緑色のTシャツを着た会場委員の高校生をみました。中には教え子や、かつて対戦した中学校の卒業生の顔もあり、とても懐かしく思いました。中には覚えてくれていたので挨拶をしてくれる子もいました。高体連では審判講習会をして生徒にずっと副審の練習をさせてこのIHに臨んだんだそうです。そういえば、男子個人決勝の副審は元裏面先生の学校の選手でした。その責務を立派に果たしていたのがすごいと思いました。IH決勝はTVでも中継され、中体連から審判として行っていた、O先生・I先生もテレビに映っていました。

2016年8月7日(日)
「岡山インターハイA」

<第547回>
 朝から来ていたので、練習風景を見てまわりました。メニューは中学生がしていることとそう違いませんが、おそろしく基本練習のレベルが高いと思いました。特にコースやボールの低さ、打点の正確さ、姿勢が崩れないなど強いチームほど、それができていたように思います。男子はFHやチキータなど攻撃を中心に練習していましたが、女子はツッツキやツッツキ打ちなど基本が特に多かった気がします。

2016年8月6日(土)
「岡山インターハイ@」

<第546回>
 1日だけ総社のIHに行ってきました。お世話になっている高体連のK先生に「岡山勢を応援しにきてほしい」と言われたので、良い機会だから最初から見てみたいと思い、朝8:00には会場に行っていました。入り口を間違えて選手通用口から入りそうになってしまうというアクシデントにも見舞われながら、「これがIHか・・・」と普段なら慣れているきびじアリーナが別世界に感じられました。
 たまたま岡山勢の女子の団体戦を見ることができましたが、とても緊張しているようでした。あの強いチームでも緊張して力が出せなくなるのがIHなのでしょうか。普段は見ることない上からは試合がよく見えました。上からだと、観客席の様子もよく分かり、中でも大応援団が応援しているのを見ると背負っているものが重いな、と感じました。ちなみに私の応援のおかげ、ではなく実力でそのチームは勝ってました。

2016年8月4日(木)
「夏休みの練習D」

<第545回>
 秋の新人戦で必要なことを意識して練習しています。それは3球目です。今年の夏はそれをいかに簡単にするかを考えていますが、ボールにしっかり力を伝えるためにどんなスイングをするか、どの打球点でとるか、その2点をよくアドバイスをします。

@スイングは肩中心のスイングをする。ひじや手首を使って強い回転をかけようとしない。なぜなら、肩から指先までの筋肉で一番筋肉が多いのはもちろん肩だからです。肩を使わないと損です。肩を中心に反時計回りで肩を回してスイングするようにアドバイスをします。

A打球点は下回転を打つときは頂点か頂点前と言っています。理由は頂点後は(回転+重力)を相手にするのが大変だからです。特に筋力のない女子やパワーのない子にはそのように伝えています。力を入れると、スイングを大きくしようとして、打球点が結局落ちてしまい、余計にミスが増えてしまいます。だから弱いスイングでも良いので、頂点前を打つようにしています。

2016年8月3日(水)
「夏休みの練習C」

<第544回>
 夏休みになるとやっている練習、それは素振りです。タイマーを使って1分間に120秒のペースでブザーを鳴らし、1回目はバックスイング、2回目はスイングとフォロースルーという素振りをやっています。1回目、2回目共に両足をジャンプさせてやっています。これを400回やってから通常練習をしています。
 目的は、フットワークをしながらスイングをする習慣をつけること。それからいきなり足を動かすのではなく、両足ジャンプしながらフットワークを体で覚えさせることです。足がずっと床についていると、体が回らないため、これをやってから体を回すフットワークをします。もしやるときは十分水分補給をさせてください。ブザーを鳴らしながら、実際にボールを打ってみると、おもしろいですよ。
 ちなみにある中学校と合同練習をした時に、ブザーが鳴ると、「ああ、あの練習やだ〜」と去年一緒に練習したのを覚えている生徒さんがいました。1回しかしていないのによく覚えていたもんだ!!

2016年8月2日(火)
「夏休みの練習B」

<第543回>
 今年の夏休みの目標をこの間生徒に言いました。
@1年生はラリーを1000回する。
A2年生は3〜5球目攻撃を、100回連続成功させる。
 このように設定しました。@は毎年やっていますが、Aは初めてです。秋季大会までに不安なしに3球目ができるように仕上げていくつもりです。

2016年8月1日(月)
「夏休みの練習A」

<第542回>
 中3の夏が一番伸びるという話ですが、男子に特にあてはまりそうです。男子はやっと3年生ぐらいに筋力がついてきて、体のバランス力や姿勢を保つ力が大人と同じぐらいになって、力強いボールを放ってくれます。高校で続けるのなら、絶対夏休みは練習しておいた方が良いよ、と言っています。
 しかし、それができるのは岡山市が多いようです。なぜなら、岡山市は8月の終わりに市の総体があり、岡山市以外にはありません。そういう意味で、目標となる大会があるのは非常にありがたいことですし、そのことも顧問として伝えていかなくてはならないと思っています。

2016年7月31日(日)
「夏休みの練習@」

<第541回>
 7月が終わり、8月に入ります。この時期が実は一番練習ができるので、生徒には「練習を休まないで続ける」ことが第一、と言っています。現に、休まない熱心な1・2年生がどんどん伸びてきています。3年生は、半分引退した気分の生徒もいますが、そういう生徒には「今が一番伸びる時期だよ」と伝えています。
 実際にその通りです。夏休みみっちり練習をした生徒とそうしないで引退した選手とでは、高校に入ってからののびも違ってきます。確かこれは裏面先生から聞いた気がします。高3の時の裏面先生は、IHが終わった後も練習を続け、グングン実力をつけられた経験を話していました。かくいう私は・・・・高3の夏にラケットを置いて再び手に取るまで7年かかりました。

2016年7月17日(日)
「シンクロの鬼と呼ばれてB」

<第540回>
 北京オリンピックの時、中国はどうしてもメダルを地元で取りたかったので、井村さんをヘッドコーチとして呼んだそうです。井村さんにとって、この中国コーチの時代が一番朝から晩までシンクロのことを考えられた時間だったそうです。中国のスポーツに対する力の入れ方はすごいものだそうで、人気のないシンクロでも、選手が競技に没頭できる環境を作り、またそのためのスタッフも充実しており、選手も監督もシンクロに集中できるようにしてあったそうです。お金の面についても、井村さんはかなり無理を言っても最終的にはGOサインを出してくれたそうです。
また、井村さん自身も言葉や文化が違う選手を指導することを通して、指導のあり方などを日本のものとは変えながら試行錯誤を繰り返し、選手へのいろんなアプローチを試していくうちに、指導する力も上がっていったそうです。

2016年7月16日(土)
「シンクロの鬼と呼ばれてA」

<第539回>
 20年指導された井村さんがなぜ中国のコーチになったか。それは、日本のシンクロの素晴らしさを世界に広めるためでした。シンクロはジャッジの得点で優劣が決まる競技で日本はロシアにどうしても勝てなかったそうです。ロシアに勝つためには、中国のシンクロを日本流の指導で強くし、日本のライバルにしていくことでアジア全体のレベルを上げて、ゆくゆくはロシアを倒そうという考えだったそうです。それくらいロシアの壁が厚かったそうです。
この廻りを強くする考えは、中体連の先生からも聞いたことがあります。自分のチームだけ強くするのではなく、地域全体のレベルを上げることが大事ということ、私もその考えがあったおかげで強くさせてもらったチームでした。世界で活躍する指導者も同じ考えを持っていることを知り、中体連の先生方の指導のあり方がすごさを知りました。

2016年7月15日(金)
「シンクロの鬼と呼ばれて@」

<第538回>
 最近読んだ本でとてもおもしろかった本です。私は卓球の指導者の本を読むのも好きですが、卓球以外の指導者の本を読むのも好きです。野球が多かったのですが、今回はシンクロの指導者、井村雅代さんの本にとても興味をひかれて読んでました。すると、予想以上におもしろい本でした。
 知っている人も多いと思いますが、井村さんは女子シンクロのナショナルコーチを27年続け、その間日本を強豪国にした実績のある指導者です。しかし、私は実績よりも経歴のすごさに興味を持ちました。前々回の北京オリンピックの時、井村さんは日本ではなく、中国のシンクロのヘッド−コーチをして、見事銅メダルをもたらしたという異色の経歴を持っており、批判を受けながら中国のコーチになったいきさつも書いてあります。

2016年7月14日(木)
「用具についてB」

<第537回>
 カットマンを勉強すると、良いことが他にもあります。カットマンは異質ラバーをはっている選手がほとんどだと思います。いろんなラバーを試していると、粒・アンチ・一枚・表・裏いろんなラバーを知らず知らずのうちに研究していき、ラバーの特性を勉強するチャンスが増えると思います。同じ粒高でもメーカーによって特徴があったり、また裏ソフトでも攻撃重視なのかカット重視なのかなど、いろんな特徴があります。それこそ選手も何が自分に向いてるか分からないのがカットマンなので、粒でだめでもアンチならとても安定するという選手もいます。同じ選手でもラバーを変えるだけでプレーが変わる選手がいるのがとてもおもしろいと思います。

2016年7月13日(水)
「用具についてA」

<第536回>
 私もカットラケットを今までに何本も買いましたが、共通して言えるのはとても使いやすいことです。使いやすいというのは、ミスがしにくくコントロールしやすいということです。それは当たり前ですが、カットラケットは弾まないからです。しかし、弾みにくいということはオーバーミスが少ないという大きな利点があります。もちろん、目の覚めるような強ドライブは打てませんが、回転をかけたり、ボールに強弱をつけたい選手には向いていると思います。
 シェーク未経験者の私もカットラケットをよく球出しに使っています。1年生の最初に注文するラケットは必ずカットラケットを入れておき、カットが自然にしやすい状況を作っています。またカットラケットは勝った選手だけが使うものではないと思います。ミスが少ない選手が勝ちやすい中学校の試合ではカットラケットは攻撃選手や異質選手にも十分使えるラケットだと思います。

2016年7月12日(火)
「用具について@」

<第535回>
 話は戻りますが、戦型についてです。実は男子については、今まであまり戦型にこだわっていませんでした。男子は将来があるから変な戦型にしない方がよいのでは・・・と悩んだこともあり、選手に任せていました。しかし、今は確信を持って、チームにいろんな戦型をたくさん取り入れようと思いました。
 特にカットについては、裏面先生も「カットは絶対いる」といわれたとおり、とてもこれから大事にしていきたいと思っています。毎年、試行錯誤するのもカット型の選手が多いです。そういえばへら釣り先生のチームも全中を決めたときはカットの選手が貴重な勝ち星を挙げていましたし、中学校から始めた強いチームには必ずと言っていいほどカットの選手がいます。また、カットの用具は他の戦型にも活かせる道具がたくさんあります。

2016年7月11日(月)
「他の先生からの刺激A」

<第534回>
 刺激を受けたのは裏面先生だけではありません。もう一人刺激を受けたのは、W田先生のあとを引き継いだT先生の頑張りです。
 T先生には今回、東ブロック大会の会場責任者という大事な役までやっていただき、準備のために忙しい中たくさんの仕事をしていただきました。なかなか中学校の体育館を大会で使うのは容易ではありません。用具の準備、卓球台の手配、生徒の待機場所、駐車場の確保などとても大変です。その中で新しく引きついだチームを一生懸命指導される姿には脱帽でした。
 試合でもこのチームには完敗でしたが、すがすがしい気持ちでもありました。県大会でもきっと活躍されると思います。

2016年7月10日(日)
「他の先生からの刺激@」

<第533回>
 大会の二週間前ほど、あることで悩んでいました。それは選手の戦型を変更するかどうかです。こんな直前になって変えたことは今までありませんでした。しかし、「このままでは負けてしまう・・・」という気持ちもあり、結局変えることにしました。その時、頭に浮かんだのは裏面先生の「道具についてはけっこう勉強して、だいぶいじったよ」という言葉でした。ここ数年の裏面先生の快進撃を見ていて、いつも刺激をいただいていました。そのたびに「一緒に頑張ろう!!」という励ましをいただき、そのおかげで頑張ることができました。

 生徒指導でもよく判断に迷ったとき、私は「この先生だったらどうするかな」という自問自答をして結論を出すことがあります。今回は「裏面先生だったらどうするかな」という気持ちで判断ができました。その結果、それは試合で良い形で現れました。県大会の大事な勝ち点を、その選手はゲームオールの末、たたきだしたので、判断が良い方向に行ってほっとしました。

2016年7月6日(水)
「応援につながること」

<第532回>
 今の中学生は「恥ずかしい」ことが先に来て、握手のような体の接触をしたがりません。しかしいったん安心できるおまじない(ルーティン)として定着すると、しなかったら気持ち悪く感じていたようです。チームで円陣をしていた時期もありましたが、定着しませんでした。大事なのは目的だと思い、円陣のような大がかりでなくても握手でメンタルが安定したので、特に変えませんでした。そしてなぜか最後の試合前にいきなり円陣を組んで声だしを始めたのにはびっくりしました。おかげで相手チームはかなり動揺していたように思います。選手達がそれぞれ、工夫して発展させていったところに驚きました。

2016年7月5日(火)
「応援につながること」

<第531回>
 私のチームではいわゆる応援練習、「声だし」?というのでしょうか、特別にはしていません。ただし、ベンチでのベンチワークはこの1年でだいぶ変えたつもりです。いくつか紹介します。

@ ベンチの集合の時に号令をかけさせる(裏面先生のチームから)

A 選手が試合に行くときに握手をする(監督とも選手同士両方)

B ゲーム間にお茶を選手同士で準備させたり、あおいだりする

 @〜Bでも特に握手は、私自身が社会人になって知った習慣で、強い選手と握手すると、なんだか自分も強くなった気がして、「ようしやれるぞ」という気分になり、採用しました。また、勝っても負けてもベンチにかえって握手をすると、選手はとても安心します。まず結果はどうあれ「肯定する」ことが選手の安心につながった気がします。

2016年7月4日(月)
「応援」

<第530回>
 今回の大会は自分のチームも大きな声をだしていましたが、他のチームも応援が熱心だなと思いました。3年生は毎年この試合に賭けているのは変わりないはずですが、今年は特に熱気がこもっていたように思います。
 そのせいか、884先生に「今回は元気はつらつ先生を見つけるのが大変でした。」といわれ、私の声をかき消すほどの熱気だったのだなあと思いました。どのチームもどんな応援の指導をされているのでしょうか、気になるところです。

2016年7月3日(日)
「誰に見てもらうか2」

<第529回>
 私もその熱にやられて、知らず知らずにうちに声が大きくなってしまい、試合が終わる頃にはすっかりしゃがれ声になっていました。しかし、ベンチと応援席も一体になって声を出していたので選手達はとても良い気持ちで試合ができたと思います。有森さんの言うとおり「試合は発表会である」というのはまさにその通りだと思いました。そして生徒はその発表会を終えて、「いい試合を見せられた」と心の中の応援者に誇っていたように思います。こんな試合を是非もう一度、県大会でやってみようと思います。

2016年7月2日(土)
「誰に見てもらうか」

<第528回>
 試合が進んでいくうちに、生徒がいろんな人を意識して試合をしていることに気づき、決勝トーナメントの前に「みんなは今日の試合を誰に見てもらいたいですか?」と聞くと、それぞれがいろんな答えを返してくれました。そして私はこの3年生に「身近に自分を大切にしてくれる人がいる」ということに気づきました。彼らは3年間で応援されるチームを目指しながら、自分の心の中に応援者(サポーター)を育てていたのです。それが今回の試合の結果につながったと思います。その場にいない人にも「見ていてくれよ」といわんばかりのはつらつプレーを見せてくれました。そうなるとベンチはイヤでも盛り上がります。

2016年7月1日(金)
「部通信より」

<第527回>
 試合当日に出した卓球部通信にたまたまこんな話を載せました。
<岡山出身のマラソン選手有森裕子さんの言葉>
「レースというのは私にとって発表会。それまで誰も見ていないところで苦しい練習をしてきたことをたくさんの人が見て応援してくれる中で発表できる。人に見られるということで自分の存在を感じることは、私にとって鳥肌が立つほどうれしいことなんです。ましてやオリンピックは最高の発表会ですからね。」
※有森選手は、女子陸上界で2大会連続のメダリスト。しかし中学・高校は全く無名で、中学生の記録も取れない選手で、監督から「やめるか」と言われたこともあったそうです。しかしあきらめずにメダリストになれた、結果は後からついてきます。まずは、目の前のことに集中して楽しむことです。
 あとでこの話が良い結果につながりました。

2016年6月29日(水)
「大勢のベンチコーチ?」

<526回>
 あと、私のチームのベンチにはたくさんのベンチコーチがいました。もちろん反則はしていません。ある選手が卓球ノートに担任の先生の写真を貼り付けており、その写真にセリフを書き込んでいました。「I can do it」と書かれたページを見て、「これはいい。この先生がベンチコーチだと思って試合すりゃ負けることないだろう。」と言うとその選手はにこっと笑い、気持ちよく試合をして、そして苦しい試合をいくつもものにしてきました。今まで公式戦で勝ったことない選手でした。その後も試合の度にその先生の顔を思い出して、試合をしていました。自分の心の中にもコーチを持つことができたら強くなれる、そう教えられました。

2016年6月28日(火)
「試合の時」

<525回>
 この状態で、試合当日私は良いメンタルの状況でいられたので、選手に対しても良いアドバイスができたように思います。今まで課題だった短いアドバイスをし、生徒が気分良く試合ができるように心がけました。
 試合ではとにかくあれこれ言わずに、サーブの種類とコースだけ、徹底してアドバイスしたのが良かったのか、デュースなどの要所で選手は良いサーブを出すことができていました。

2016年6月27日(月)
「口に出すということA」

<524回>
 そうすると不思議なもので、「きっとできるようになります」と言い続けていると、なんだか本当にできる気がしてきたのです。その気になった分だけ、プラスの気持ちで生徒にも接することが出来たように思います。これが、愚痴や弱音を言わない、周りに広げない効果なんでしょうか、それだけ自分の言葉には生徒に対して良い意味でも悪い意味でも効果があるといえるでしょう。
特に「愚痴や弱音を吐いているときは気持ちがよい」というのには、ビックリしました。確かに仕事や家庭の場面でも知らず知らず、自分だけ気持ちの良い状況を創り出していることが分かり、気を付けようと思いました。

2016年6月26日(日)
「口に出すということ」

<523回>
 今回結果が変わった大きな理由に、ある指導者の方のアドバイスがありました。多分これが一番の原因だと思います。
 ある練習会で、ある指導者の方から「今年のチームはどうですか?」と聞かれ、「いや〜正直ちょっと厳しいかも知れません」と何の気なしに答えました。するとその方から
「先生、それを指導者が言ってはいけませんよ。先生がそう思っていたら、生徒もそう思ってしまいます。そう思うことはあるかも知れませんが、口に出さずにぐっと飲み込んでご覧なさい。そうすれば県大会なんてすぐに行けますよ。」と、言われたことが今でも忘れられません。さらにその後、
「愚痴や弱音をしゃべっているとき、しゃべっている人は気持ちの良いものなんです。でもそれを聞いている人はどう思いますか。」と言われ、自分の今までの練習試合や色んな場面(このブログでも)で言っていた愚痴や弱音がいかにマイナスか、思い知りました。
最後に「もしそれが出そうになったら言い換えてください。『このチームにはこんな課題がある』と出かかったら『でも当日までに仕上げてきます』という風に。そうすれば、きっと結果はでますよ。」
その日以来、たびたび愚痴がこぼれそうになりましたが、その都度「でもきっと良くなります」と言い直すことで、プラス思考を心がけることができるようになりました。

2016年6月25日(土)
「再開します」

<522回>
 何度も中断を繰り返し、再開するということをくり返してきましたが、4月以来、また書かしていただこうと思いました。「止まっている先生もきっと動き出すはず」という884先生のメッセージを読み、自分から動き始めようと思いました。
 再開するにあたって、中断している間も様々な方の励ましを受けながら、試合に臨むことができ、自分の指導者の成長が少しだけ見られた気がしました。しかしほとんどは生徒の頑張りなので、大きなことは言えません。ただ不思議なことに、技術的な指導はあまり変わっていないのに、今までと結果が変わったのです。それを紹介したいと思います。

2016年4月1日(金)
「練習革命H:試合で」

<第521回>
 結局試合でどうかが大事です。この練習に切り替えてから2回練習試合をしました。結果はどちらも良いものになったと自分で思いました。明らかに練習した技術ができていました。またスムーズな切り替えによってラリーが続き、得点できる場面が増えたように思います。私は多球練習自体、試合とは遠いもの、かけ離れた別物だと思っていましたが、意識することによって本番に近い状況を作り出せると実感するようになりました。これにコース取りなどの戦術的な視点が加わればさらに試合で勝てるようになるなと感じました。

2016年3月31日(木)
「練習革命G:メニュー」

<第520回>
 練習メニューは基本的に任せています。ただし「切り替えを絶対入れること」という条件をつけています。そしたら思わぬ副作用で、選手がメニューを自分で考えるようになりました。特に戦型別で集まって多球練習させるとより、考えが広がりました。上級生がメニューを考えて指示を出しなさい、というと「じゃあ今日はフリックからの展開をしよう」というように、結構効果的なメニューを考えていて、感心しました。
 ただし、一方で選手一人一人に細かく指示を出すことも忘れずにしています。この前の試合での課題を挙げて、できるだけ細かいコースや回転の指示を出すようにしています。また、切り替えをやっていても必ず最後は「フォアの攻撃」で終わるように指示を出しています。なぜなら、フォアが打てないと試合で勝てないからです。どんな技術を練習するにしても、(ドライブ・フリック・チキータなど)最後にフォアの強打が打てないと得点が難しいからです。

2016年3月30日(水)
「練習革命F:戻り」

<第519回>
 本題の多球練習ですが、メニューはたくさんあり、なおかつ文章だけでは説明しにくいです。しかし、指導していく中でかなり意識させているのは「ピッチの速さ」です。「3球ずつ持ってやる」ということを最初に言っているので、だいたいピッチは速めですが、レギュラークラスにはかなりオーバーに「速めにしなさい」と言っています。なぜなら、それで戻りを覚えるからです。ゆっくりしたピッチでは、戻りが遅くなるばかりです。戻りはラケットもそうですし、身体も含まれます。
 例えば、カットマンには@フォア前ツッツキ Aバックへのドライブをカット この練習を@・Aの間のピッチを上げなければ、戻らずにプレーするという悪い癖がついてしまいます。だからピッチを上げて実戦の戻りを体験させることを重視しています。

2016年3月29日(火)
「練習革命E:何を切り替えるか」

<第518回>
 もう少し説明します。切り返し練習が必要だということはどのチームも分かっていると思います。私もそうでしたが、切り替えとは、単にフォアとバックを切り替えることだけだと思っていました。そうではなく、試合中に切り替えることは沢山あります。フォア・バック、下回転と上回転、前陣と中陣など切り替えをすることは山のようにあります。
 そこで、チームには「どの練習にも切り替えを入れよう」と宣言して、今は練習に取り組んでいます。まず多球練習の前にやっている基本練習を紹介します。
@下回転サービスからの3球目フォア → フォア対フォア 
(おなじフォアでも下回転から上回転へ切り替え)・(レシーバーもツッツキから上回転ブロック、カウンター)
A下回転サービスからの3球目フォア →フォア対バック
(レシーバーは必ずフォアツッツキ後バックブロックで切り替え)
B3対3(以前紹介した、フォア対バックを攻守交代しながら行う練習)
@〜Bを2分×3〜4セット行います。これをした後に、多球練習をします。

2016年3月28日(月)
「練習革命D:多球の仕方」

<第517回>
 しかし、そんなに上手くはいきません。いざ多球練習をしてみると、見事に球出しができません。しかし、本には親切に多球練習の方法まで書いてくれていました。原則として
@上回転はダイレクト(ノーバウンド)で打つ
A下回転はワンバンで打つ
Bボールを3球ずつ持つ
この3つを何度も説明しながらやれば、相当改善できました。@・Aは打球感覚の練習にもなり、Bはピッチを上げる際に欠かせない技術です。私は多球練習では強いボールが出せないと思っていましたが、@をすることでかなり強いボールを連続で出せるので、より実戦に近い練習ができるようになったと思います。

2016年3月27日(日)
「練習革命C:ボール」

<第516回>
 「グリップを練習で直す」という目標のもと、練習を改善しました。まずは多球練習ができないといけません。まずお店に走って、安いセルボールを40ダースほど買いました。費用は10000円ほどでしたが、当然の出費です。それから、基本練習の時も今まではボールは1組につき1個だったのを各台にかごをおき、それに10球程度入れて拾わなくてもすぐ練習をするという方法にしました。これでかなり練習時間のロスが減りました。

2016年3月26日(土)
「練習革命B:グリップ」

<第515回>
 今から書くのは2学期までやっていた自分のチームの基本練習です。
 ◇速いフォア打ち
 ◇中陣からのフォア打ち
 ◇ドライブ対フォア
 ◇フォア対バック  etc
 というようにまったく切り替え練習がありません。取り入れていた時期もありましたが、いつしか無くしていました。これが続いていたから、よく他の先生から「○○君のチームはグリップに偏りがあるね」と言われていました。
 本を読み進めていくと、こうも書いてありました。「グリップやスタンスは練習が直してくれる」というものです。だからこれからの練習はすべて切り替え練習を入れよう、とこうなりました。

2016年3月25日(金)
「練習革命A:多球練習」

<第514回>
 では、どう練習を変えたのかというと、がっかりされるかも知れませんが何も目新しいことはありません。
 「多球練習」をかなりの時間、練習に取り入れました。この本でも多球練習についてたくさん書かれてありましたが、どのチームでもやっていると思います。しかし、今回今までとちがうのは何のために多球練習をするのか?ということまで少し考えてみました。

 本にはこう書いてあります「強くなれないチームの共通点は切り替え練習がない。」これにはショックを隠せませんでした。

2016年3月24日(木)
「練習革命@:気づき」

<第513回>
 久しぶりの投稿です。
 少し余裕が出てきたので、これからはなるべくおなじテーマを続けて書きたいと思います。
 このブログにも出てくる本「卓球練習革命」を読んで、いくつか気づくことを中心に書きます。要するにこの本に自分の今までの練習、そしてその偏った練習によって生まれる欠点に気づきました。そこで、この1ヶ月で練習のやり方を改善し、どう変わったかを書いていけられたらと思います。

2016年2月16日(火)
「部活だけではなく」

<第512回>
 もちろん、職場には私より年下の先生はたくさんいますが、なかなかこうしようああしようなんてアドバイスは出来ていません。この間の彼女たちの話の中で「○○先生は部活動だけでなく学級のことや、先生としてのあり方まで部活の時間に教えてもらったのがとてもうれしかった」と言っていました。
 このような話を聞いて部活動の顧問としてのあり方だけでなく、先輩教員としてのあり方も中体連卓球部の先生は見せてくれているのだな、と思いました。

2016年2月15日(月)
「先輩教員として」

<第511回>
 先ほどの先生達は、おなじみの「884先生」や「W田先生」のもとで、部活動のあり方を学んだ方でした。そんなに長い間でないにも関わらず、彼女たちの力量を見抜きチーム作りを次世代へつなげていくのは簡単ではありません。彼女たちの話を聞いて、改めて諸先生方の教えが彼女たちにとって大きなウェイトを占めているかが分かりました。
 私は実は年下の人と顧問をやったことがなく、そのようなことを伝えることは今までありませんでした。(今の学校の顧問はなんと6年間変わっていません)しかし、「そのうちそうなりますよ」と言われ、その時、自分がどんなことを伝えられるか少し考えました。

2016年2月14日(日)
「再会」

<第510回>
 昔、顧問を一緒にされていたかたと久しぶりに再会しました。みなさん転勤などで卓球部ではない部活動の顧問をされていましたが、「卓球部の顧問のときに教えてもらったチーム作りを実践しています。」という声を聞いて、感心しました。
 私は卓球をやっていて運良く顧問も卓球をしていますが、専門でなくても一生懸命生徒と向きあっている話を聞いて、胸が熱くなりました。

2016年2月6日(土)
「30度」

<第509回>
 「30度」これはI先生の講習のキーワードだそうです。これは高知県のクラブチームの講習会で以前岡山に来られた平岡さんの最新の理論を学んできていたのだそうです。それを今回、講習していただきます。「もうスパイラルじゃなくて、『30度』らしいんだよ。」その中身については講習会までのお楽しみです。(私も知りません・・・)

2016年2月5日(金)
「講演会の中での言葉」

<第508回>
 竹内先生の話の中で「100点を取っても、誰かのために使えない100点は意味がない」という言葉が印象に残りました。100点を取ることが出来ても自分にしか使えなかったら、少し残念ですね。「人に喜ばれる人に」といメッセージをいただきましたが、生徒の心に届いていたように思います。
 あの言葉の力はどこから来るのかな?本当に目が見えないとは思えないパワフルな人でした。今は、本や講演の利益でモンゴルに盲学校をつくる取り組みをされているそうです。

2016年2月4日(木)
「講演会」

<第507回>
 元岡山盲学校の竹内先生の講演会でお話を聞きました。
 聴くのは2回目で10年ぶりですが、1時間少しの講演会で3回は涙が出てきました。生徒の中にも「講演会で泣いたのは初めてです」「ぜひまた聴きたい」という声が上がりました。はじめてのことです。感動体験を提供するという意味では、部活動もこういう授業も一緒だなと思いました。ぜひ、聴いたことのない人は聴いて欲しいと思います。

2016年1月31日(日)
「体調管理」

<第506回>
 練習したいと思っていたら・・・体調不良者が続出しております。あの寒い週末に試合をしたからでしょうか・・・。それとも加盟団体の時にもらったのか・・・・中学生の体力はまだまだ未発達なんだなと思いました。インフルエンザ注意報がただいま卓球部で発令中です。

2016年1月30日(土)
「ゲーム練習」

<第505回>
 最近、練習をゲーム練習中心にしています。今、ちょうど1年生が伸び盛りで、2年生と良い勝負が出来ます。普段、全員とは試合しない2年生が伸び盛りの1年生に苦戦したり、レギュラーが負けたりするなどおもしろい勝負ができて、どんどん試合をさせていきたいと思います。

2016年1月29日(金)
「講師にI先生」

<第504回>
 今年度の備西強化練習会にI先生の講座をお願いすることが出来ました。ありがとうございました。加盟団体の時にこられていた時にお願いして、快く引き受けてくださいました。
 今度の講座は高知県のクラブの講習会で平岡さんが来られていたので、その講習会の内容をI先生が伝えてくださるそうです。楽しみにしてみてください。

2016年1月28日(木)
「ある女性選手」

<第503回>
 この間、高校生の女の子に声をかけられました。びっくりすると、よく練習試合をしていた学校のOGの生徒でした。練習試合ぐらいでしか会ったことのない選手だったにもかかわらず、声をかけてくれて、就職をした報告までしてくれてとてもうれしくなりました。彼女は学年に女子が1人しかいなかったのですが、よく男子に混じって練習試合にきており、つい応援したくなるタイプの選手でした。卒業後もスポ少の後輩を伴って、練習試合に顔を見せに来てくれたりしました。
 最後に「卓球は続けます」と元気な声であいさつし、学校へ向かっていきました。本当に応援したくなる選手です。この応援される才能こそ、社会に出て一番必要な才能かもしれません。またどこかで会えること楽しみにしています。

2016年1月26日(火)
「コーチングの実戦」

<第502回>
 この間の加盟団体の時、へら釣り先生は徹底的に負けた選手の調子の様子を見ていました。そして次、どういう練習をするかを考えており、夏までの計算が頭の中で出来ているのだろうと思いました。
 この視点には、やはり気づいたときのメモや反省がものを言うのだなと思います。生徒指導でもよく「記録をつけなさい」と言われてきました。大変ときには100ページのノートが、1年で1冊では足りないぐらいになった時もありましたが、記録を取ることで生徒の成長の軌跡が分かって便利だということにあとで気づきました。
 気づけば、卓球ではまだ1冊も去年から終わっていない、今年は何でも良いので気づいたことを記録に取らなければ・・・。

2016年1月25日(月)
「コーチング3つのタイプ その3」

<第501回>
タイプその3
 ・選手を見る
 ・徹底的に観察する
 ・選手にあった教え方を考える
 ・調子が良いとき、悪いときの状態を覚えておく。
 →悪くなるときの兆候を覚えておく
 ・練習段階のアドバイスを一言で済ませる

 このその3が「良いコーチ」だそうです。