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2016年1月24日(日)
「コーチング3つのタイプ その1、2」

<第500回>
 野村監督の「野球は頭でやるもんだ」より、コーチの3つのタイプを紹介しています。

タイプその1 

 ・初日から教える
 ・欠点を直そうとする
 ・自分の理想に近づけようとする
 ・手取り足取り教える

タイプその2
 ・選手をぼやっと見ている
 ・何にもしない
 ・選手からも印象がない

 野村監督曰く、1は「悪いコーチ」2は「普通のコーチ」なんだそうです。

2016年1月23日(土)
「最後の仕事」

<第499回>
 今年度、この時期になると中体連卓球部として最後の仕事である強化練習会の企画の時期になってきました。案内は出したものの、内容をどうするか練っているところです。
 毎年、いろいろ考えてしまいますが、今回はいろんな講師の先生方のマル秘練習法を先行公開してもらう予定です。

2016年1月22日(金)
「この世はあなたが見る、そのまま」

<第498回>
 村がよく見下ろせる丘の上で、1人の老人が道端にある木の切り株に座っていた。その前を通り過ぎようとしていたある旅人が彼に近づき聞いた。
「あの村にはどんな人が住んでいますか。」
老人は答えるかわりに聞き返した。
「あなたがいた村にはどんな人が住んでいたんだい?」
「よく腹を立て、正直でもなく、人生に落ちこぼれた、とんでもない人たちです」
と旅人が答えると、老人は答えた。
「この村でも同じような人たちに出会うだろう」

 数年後、その老人の前を通り過ぎようとしたほかの旅人が同じ質問をした。
「あの村にはどんな人が住んでいますか。」
老人は彼にもおなじように聞き返した。
「あなたがいた村にはどんな人が住んでいたんだい?」
「親切で、正直で、礼儀正しく、人情も深い人たちです。」
すると老人が答えた。
「この村でも同じような人たちに出会うだろう」
(チョン=オクヒョウ「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」)

 毎年、学級通信で必ず紹介する話です。生徒にというより、自分を振り返るためのものだと思います。自分がどう感じるかで、物事はプラスにもマイナスにもなる、その心がけで頑張っていきたいです。

2016年1月20日(水)
「練習メニュー」

<第497回>
 ・ゆっくり打つ練習・・・F対F (10分)
 ・ゆっくり3球目        (15分)
 ・台上で打つ練習・・・F対B  (10分)
 ・ゲーム練習          (20分)
 怪我をしていた選手が復帰して活気が戻ってきた気がします。ゲーム練習は1年と2年の対戦で頑張らせるようにしています。

2016年1月19日(火)
「ゆっくり打つ練習」

<第496回>
 884先生のブログで、「これだ!」と思って今週からやっています。自分でボールをコントロールする、ということが出来れば今週の大会で少しでも成果が出るでしょうか。ゲーム練習をすることで、より効果が分かるようにしています。ゲーム練習でできる人、出来ない人の差は案外学年の差でした。やはり、スタイルをつくりつつある2年生は難しそうでした。1年生はどんどん取り入れていっています。

2016年1月18日(月)
「カットマンの理想型A」

<第495回>
 カットの指導をするときは・・・「バックハンドの攻撃が出来るようになる。」というゴールをなるべく用意するようにしています。理想型ですが、バックカットから、バック面のラバーで攻撃できることが理想です。そのため、バックの守備が安定しつつ、攻撃が出来る用具やスタイルを探しています。

2016年1月17日(日)
「カットマンの理想型@」

<第494回>
 うちのエースは男女ともカットマンです。私もいろいろ聞きながらカットを指導していますが、カットマンの選手が少なくなってしまったせいで、カットの理想型を見せることが出来なくなりました。昔は岡山県でも学年に1人ぐらいはシングルスでベスト8ぐらいに入る選手がいましたが、少なくなったと思います。
 そんな理由もあり、知り合いの大学のチームに無理矢理お願いして練習に参加させてもらっています。そこにはカットの強い選手がたくさんおり、見るだけでも勉強になると思います。そこから何かをつかんでもらいたいと思います。

2016年1月16日(土)
「他者から見た選手」

<第493回>
 この間、知り合いのM先生と電話で話す機会がありました。その時話題になったのは男子エースのことです。大学生と練習をしていたM先生がそれに混じっているうちのエースの様子を教えてくださり、試合までしてくれたそうです。M先生は彼の用具を見て、彼のスタイルについて質問をした際にスラスラと答えたことに感心したそうです。また、挨拶などもきちんとしていたということも聞き、安心しました。知り合いが居ないところでどれだけがんばれるか、これが少し分かってくれていることがうれしかったです。

2016年1月15日(金)
「成人になったのか・・・」

<第492回>
 先日の成人の日に、最初に卓球部を持ったとき、1年生だった選手らが成人になったので会に呼んでもらいました。今思えば、とても恥ずかしい指導をしていた(今も?)頃ですが、彼らに当時の感想を聞いてみました。「熱血」という2文字で表現されたので・・・指導の内容は覚えていないようでした。ただ、卓球部のメンバーが卒業してからも一緒に語らえる学年になったことは良かったのかなと思いました。また部活動だけでなく当時の学年の先生の指導のおかげだと思います。こんなメンバーに今教えている選手にもなってもらいたいと思います。

2016年1月14日(木)
「生徒目線」

<第491回>
 同じ練習試合で、裏面先生がアドバイスしているのを聞いて「打つとき肩が近い」という聞き慣れないキーワードを聞いて、思わず聞いてみました。それは攻撃の際には右肩がボールに近いと詰まってしまうので、そのようにアドバイスされているということを、さらりと答えていただきました。
 う〜んとうなるしかありません。こういう勉強の機会をいただくのは有り難いことで、それをこのブログで忘れないように書かせてもらえることが、自分の指導の向上につながっているはず・・・。しかし書きっぱなしが多いので、自分で活字にすることが大事だといつも思います。今年こそ、ノートを手放さずにこういう言葉を書きためていきたいと思います。

2016年1月13日(水)
「聞かれたことに答えられない」

<第490回>
 研究熱心なだいすぎ先生に「スマッシュってどうやって教えますか?」と聞かれてしばらく時間が止まった自分がいました。答えたものの、その話した内容は「(大人である)自分がするとき」の感覚で答えており、彼が求める初心者や中級者の中学生に教えるときにどう伝えるか、のヒントにはおそらくつながりませんでした。
 そして、へら釣り先生は横でスラスラと「生徒に教える視点」で教えられていました。さすがです。未だに自分の視点(主観的なもの)から抜け出せない悔しさを思い知る練習試合でした。

2016年1月12日(火)
「ボールの判断」

<第489回>
 大ちゃん先生のチームと練習試合をして、「ボールを判断して打つというのは実はすごい難しいことですよね」という話題になりました。確かにそうです。私が中学生の時には出来なかった気がします。(いや、今でもそうかもしれない)しかし試合のアドバイスで連発してしまうことに後で後悔しました。
 「自分のアドバイスを疑う」という行為は実はとても大事だということに気づいた瞬間でもありました。大ちゃん先生に感謝です。

2016年1月11日(月)
「今年初ダブルス」

<第488回>
 この間の練習で、生徒と初ダブルスをやりました。相手は女子の1、2番ペア、こちらは顧問ペア。久しぶりのダブルスで足が追いつきませんが、とても楽しく試合をさせてもらいました。ダブルスはスペシャリストのだいすぎ先生(だいすぎ先生のダブルスで勝てたことがない・・・)の言葉がとても役に立ちました。「張り切って打たない」というアドバイスは、ダブルスにとてもあてはまると思いました。 
 しかし、張り切りすぎてゲームオールで負けてしまいました。でも、いい年になりそうです。

2016年1月10日(日)
「今年こそは・・・」

<第487回>
 私の冬のお楽しみの1つ、教職員大会ですが、よく見るとこのブログを書いている人のほとんどと対戦したことがあるとに気づきました。実は一番思い出に残っているのは・・・「へら釣り先生」と「884先生」のダブルスとの対戦でした。試合前の練習でとても緊張したのを覚えています。今年ももしかしたらそのダブルスと勝負が出来るかもしれない・・。

2016年1月9日(土)
「冬と言えば・・・」

<第486回>
 今年もやってきました、「教職員大会」のシーズンです。去年は「夫婦で混合ダブルスに出場」を達成しましたが、全敗でした。勇気を出して、「今年はどうする?」と聞くと、「登録しておいて」との返事がありました!よし、今年こそ目指せ1勝です。

2016年1月8日(金)
「根っこBツッツキ」

<第485回>
 これはカットマンのツッツキです。カットマンはフォアハンド練習とは逆にバック側3分の2をバックツッツキをする、これが基本(根っ子)です。カットマンはカットが入ってもツッツキで簡単にミスできないのでツッツキしやすい用具を使うことを大事にしています。今、おもしろいラバーを試しているところです。これはちょっと楽しみかもしれません。

2016年1月7日(木)
「根っこAバックハンド」

<第484回>
 前に紹介した技術で台の3分の2をフォアで打って、のこりの3分の1をバックハンドで打つ練習をしています。フォアとバックの切り返しを1台の中で行うことが大事だと思いました。
 バックはフォアよりも前で打つので台からの距離をしっかり確かめながらやることにしています。

2016年1月6日(水)
「根っこ@フォアハンド」

<第483回>
 根っことなる技術を高めるため、ありきたりですが「フォアハンド」を鍛える練習をしています。練習はとてもシンプルで
・フォア対バック
・バックで相手の台の3分の2へランダムで回す
・フォアは3分の2をすべてフォアで強打する。
というものです。シンプルですが、ランダムにボールを送ることを大事にしています。試合中で最後にバックに頼ってしまう人は最後にラリーで得点できません。従ってフォアをまずは3〜4回連続で打てるようになるこれを目標としています。

2016年1月5日(火)
「根っことなるもの」

<第482回>
 今年、「根っこを育てる」指導をしたいと思っていますが、冬休みあった試合で感じたのは試合で勝つ人には最後に頼りにしている技術や戦術がある、ということです。
 試合で絶対的に自信があるもので勝負している人は強いのです。試合で様々なパターンで得点をしている人はいません。ほんの1,2パターンでも絶対的な武器であれば、強い相手にも勝負することが出来ます。そのほんの1,2つの突出した技術を練習で鍛えようと思っています。

2016年1月4日(月)
「これから目指す指導」

<第481回>
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。少し間が開いてしまいましたが、今年も他の方々に負けないように頑張りたいと思います。

 去年の暮れに見つけて読んでいる本を紹介します。
ゴルゴ松本さんの「あっ命の授業」という本です。ゴルゴ松本さんは芸人ですが、後輩を指導する「ゴルゴ塾」を主催して、講演会を少年院で開いたりしているお話が元になっています。この本は普段私たちが使っている日本語の持つ意味を改めて考える本だと思います。学級通信にも載せています。その中から紹介します。

 「あの学校に合格したい」「こういう人になりたい」「こういう家庭を持ちたい」夢は、そんな「〜したい、なりたい」という願いから始まります。
 「願う」とは「根買う」なんです。自分がこうなりたい、ああなりたいという願いを実現するために、自分の根っこになるものを買う、それが「願う」なんです。「わかりました、園芸店で根っこを買ってきます。球根を買うわけではありません。根買うとは心の中に根っこになるものを持つことなんです。
 どうやって根っこを買うか、心の中で願い続けて、願いを育てていくしか有りません。根っこが生えるまで願いを育てるしかないんです。

 今年は根っこを育てる、そんな指導をしたいと思います。

2015年12月16日(水)
「女子指導I:これからしたいこと」

<第480回>
 何回にもわたって女子指導について書いてきましたが、最後に中体連卓球部の頭脳であり続けたI先生の言葉を紹介して終わります。
 「女子は男子よりも勝負の結果に頓着しない。だから負けて帰ってきても笑顔の時もある。また一方で女子は男子よりも顧問や指導者の存在が大きい。だから女子は指導者が変わるとがらりと変わる。」
 I先生がコーチの資格を取り入った際の講習でそういうお話があったそうです。このメッセージはいつも女子指導するときに念頭に置いておきます。しかし理想は私がいなくなっても、どんな指導者でも自分が周りに流されずがんばれる選手を育成していきたいと思います。

2015年12月15日(火)
「女子指導H:本部席」

<第479回>
 本部席でのおしゃべりは卓球のことにとどまりません。学校の様子や普段の悩み、学級のことなど話題は尽きないのですが、本部席にいた先生方はいつも快く私の話を聞いてくれました。軽い教育相談です。だから私はいつの間にか本部席に最後まで残っていることが多くなっていました。自分のチームが終わっても「これだけしていただいたのだから最後までお手伝いさせてもらおう。」と思ってお手伝いをしていました。
 そんな顧問に最後までつきあってくれるのも女子なのです。試合が終わった後、観客席にいて安心して見ていられる生徒は女子が多いです。言われなくても片付けや掃除、忘れ物チェックなどをしてくれます。女子の方が周りを見ることが上手で空気を読むことができるので、顧問の先生が何をしているかをよく見ています。案外、この見られている感覚を忘れてしまうと、指導が上手く入らないこともあります。

2015年12月14日(月)
「女子指導G:参考にさせてもらったこと」

<第478回>
 もちろん、最初から今までのことができたというわけではありません。顧問になったばかりの時は身近な先生の指導方法を参考にさせていただいていました。試合があったときは自分のチームそっちのけで本部席で先輩の先生にいろんな質問をするのを楽しみにしていました。そのころ聞いたことが指導のベースになっている気がします。

2015年12月9日(水)
「女子指導F:工夫」

<第477回>
 Cの選手はやがて、強豪チームの選手にも対抗できるようになり、指導した選手で唯一県大会女子個人ベスト16になることができました。これに味を占め(?)たのか、それからというもの試行錯誤をくりかえしながら粒高だけでなくカットや表、粘着などお店に通っては試していました。おそらく失敗したことの方が多いと思いますが私自身、失敗も含めて経験を蓄積することができました。
 しかし、なかなか県大会ベスト32と64の間にある壁を超えられないでいます。この壁を突破するにはさらなる工夫が必要だと思います。

2015年12月8日(火)
「女子指導E:変則」

<第476回>
 すっかり定着した私のチーム代名詞「変則」。
 現在、女子2年生はカット3人、F裏B粒高3人、裏攻撃2人、バック表1人、フォア表1人、フォア表バック粒高1人という内訳です。もしかしたら、公開された時点で変わっている可能性もあります。なぜこんなことになってしまったかというと、これにはきっかけがあります。
 実は最初に指導したチームの時までさかのぼります。そのチームは経験者が3人いました。それぞれ攻撃選手でした。しかしいつもA・B・Cの選手のうち、Cがいつも競って負けていました。その選手はスマッシュが得意なのですが、なかなか得意パターンにもっていけずに負けていました。すると、ある練習試合で884先生から「バックを粒高にすればいいんですよ。相手の下回転をバックの粒高で返してナックルになったところをスマッシュさせればいい」とアドバイスを受けました。するとその選手が生まれ変わったように勝ち始め、チームの快進撃が始まりました。

2015年12月7日(月)
「女子指導D:アドバイス」

<第475回>
 今回は女子の選手にアドバイスするときに注意していることです。
勝っているとき・・・ほめまくります。 負けているとき・・・やはりほめまくります。
 ほめることがないときも、「笑顔が良かった」「挨拶が良かった」などプレーに関係がないことでほめます。その時、笑顔を忘れてはいけません。男子より女子は指導者の顔をよく見てきます。ですから笑顔がないと不安がります。笑顔で「大丈夫!全然、心配ないよ」と優しい口調で言うと、大体安心します。私はベンチの時も男子と女子でだいぶ口調を変えています。また、最近はベンチにいるときは応援を控えめにしています。以前はよく大きい声で応援していましたが、女子にとって大きい声=こわい、という感情になってしまい、大きい声は相手に恐怖を与えてしまうからです。これは女子を指導していくうちに気づいたことで、恥ずかしい限りです。女子の試合はどんなレベルでも競ることが多いです。ですからタイムアウトを取れるときは取るようにしています

2015年12月6日(日)
「女子指導C:初期設定」

<第474回>
 対外的な話をします。女子の強いチームにはクラブ、スポ少出身の選手が入っていることが多いのですが。そういう選手が3人いるチームにはどうやって勝つかが問題になってきます。ですから、私のチームはいかにしてシェーク攻撃選手に勝つか、というテーマで指導しています。
 そのためどんな戦型の選手を育てるかが大事ですが、対シェーク攻撃で勝つ可能性がある「粒高」か「カット」に転向させます。また転向しやすいように1年生が握るラケットは最初からカットラケットです。これはかなり有効で、粒高でもカットにもなれるので気軽に転向できます。また、運動能力の高い選手には攻撃を・・・と思いますが、そんな選手こそ粒高やカットになって「エースキラー」になって番狂わせを起こさせます。
 やはり「カット」「粒高」選手の安定感は、団体戦のラストの選手として起用できますし、なによりミスが少ないのです。女子はミスをしない練習をすれば男子よりも勝ちやすい傾向にあるので、初期設定がいよいよ大切だと思います。(あくまで一例ですが・・・)

2015年12月5日(土)
「女子指導B:成長のループ」

<第473回>
 例えば、A・B・C・Dという力の順の4人がいたとすると、私はなるべくDを指導してB・Cに勝てるように指導します。前に言った「平等」ではないと思うかもしれません。そんなときはDの戦型を変えたり、ラバーを変えたりします。不思議なことに、そういう理由があるとなぜか女子は納得してしまうのです。また女子は「平等」を求める一方で「自分だけ特別扱いしてほしい」という感情が強い傾向にあります。ですから、「あなただけにとっておきのラケットを授ける。他の人には内緒だ。」なんて言った日には女子の目はキラキラ輝いています。
 その結果、DがBやCと良い勝負をするようになってくるとAやBの選手の目の色が変わります。やがて下剋上がおきると今度はCの子を指導する・・・この繰り返しです。これが成長のループです。このループに乗ったら大体チームは勝手に強くなります。
 部内リーグの後はランキングが下がった子、伸び悩んでいる子に自信を持たせるチャンスです。いろいろ試してみます。たとえそれがうまくいかなくても、「私のためにやってくれているんだ」という思いが伝わり、前向きに頑張り、チームの雰囲気が良くなるのです。

2015年12月4日(金)
「女子指導A:エースはいらない?」

<第472回>
 うちのチームにエースはいない?と思います。(ここでのエースとはチームの中心ではなく、あくまで卓球の実力が飛び抜けている選手のこと)なぜなら女子を指導するときはエースがいたら困ることがあるからです。エースがいるということは、みんな中学校から始めた選手だと、その子と他の子の力の差ができている状態が多いです。私の学校は人数が多いので、同級生が多く、それならなるべく同じ力になるように指導しています。女子の指導のキーワードは「平等」です。平等に指導する方がまとまりやすいことがありませんか。逆に1人だけに指導が集中すると、強い子と他の子の距離ができてしまうのです。それでチームがぎくしゃくする場合がありますし、女子は自分だけが強くなることを実はあまり望まなかったりします。もちろん試合をすれば優劣はつきますが、試合をすれば勝ったり負けたりするぐらいの力関係がベストだと思います。

2015年12月3日(木)
「女子指導@:3−2のチーム」

<第471回>
 うちの女子チームは勝つ試合は大体3−2です。県大会以上になると3−0で勝ったことはほとんどありません。なぜならエースがいないからです。だから相手チームのエースには大体負けます。しかし、他の選手が3勝するので勝ちます。だからチームの強みはエース不在でも、どこからでも勝てることだと思います。なぜなら、女子のチームで6人全員が強いチームはあまりありません。ですから、飛び抜けたエースよりもそこそこの実力者が6人いるチームのほうが女子は勝ち進みやすいのだと思います。これは男子にも通じるものだと思いますが、女子のチームを見ているとエースと他の子の差が男子より大きいような気がします。

2015年12月2日(水)
「きっかけ」

<第470回>
 「なぜか安定して女子の方が強いよね」と、裏面先生に試合会場で言われて、それが気になり、いろいろ理由を考えてみました。私が卓球を指導して一番最初に結果が出たのは男子ではなく女子でした。これはたまたまですが、経験者が数人入学してきたこと、先輩の先生と2人3脚でやってきたことなど、自分は指導と呼べるほどのことはしていません。技術指導に至っては卓球経験者とは思えないような指導が多くて、今思い出すと恥ずかしい限りです。
 あえて良かったことを言えば、同じ地区に強いチームがいて良い目標が近くにあったからです。私立、公立関係なくよく練習試合に行かせてもらっていました。この頃指導していた選手の中にはいまだに大学で現役を続けている選手がいてうれしい限りです。また、当時は若い卓球部顧問が少なく、よく先輩の顧問の先生に声をかけてもらえたことが印象に残っています。

2015年12月1日(火)
「自分の強み?」

<第469回>
 たくさんの先生方で埋まったHP、毎日見させてもらっているがどのページもおもしろいです。それに引き替え自分の記事は・・・「マンネリ」「古くさい」「説得力の欠如」いろんなマイナスを思い浮かべます。
 自分らしい記事は何だろう、自分の指導における強みとは何だろう、そう考えてあまり注目されなかった「女子の指導」にテーマを絞って書いてみようと思います。自分の指導してきたことを振り返りながらやろうと思います。

2015年11月29日(日)
「イメージB」

<第468回>
 想像ばかりではイメージはなかなか膨らまないので実戦でイメージを膨らませる方法もあると思います。
 私が昔、サーブがうまくなりたいときに、よく身近にいる選手のサーブを参考にさせてもらいました。私はペンなので、よく参考にさせていただいたのが「まつ先生」のサーブでした。特にまつ先生のフォアサーブは回転の量もあり、また回転の種類がとても判別しにくいサーブで、サーブ練習の時に何度もまねをしながら本家に近づけていきました。(全然近づくことはないですが・・・)これは強い選手と対戦するメリットだと思います。負けてもその選手のサーブのイメージをもらえるので、強い選手と試合をする選手は良いイメージを多く取り込んで上達も早いと思います。

2015年11月28日(土)
「イメージA」

<第467回>
 イメージを持たせるにはどうするか?まずは人のプレーを見ること、それから映像で良いプレーを頭に焼き付ける、これが中学生には向いていると思います。そこで普段雑誌を読んでいたり、映像を探したりする行動が生きてきていると思います。卓球が好きでいろんな本を読んでいる選手は自分の理想のイメージに早く近づけると思います。
 卓球は戦型など自分のイメージに近い選手を探しやすい競技だと思います。ちなみに私は河野選手をとにかくできるできないに関係なく繰り返し見続け、また文章でどのようなメンタリティで試合に臨んでいるかまでイメージの中に取り込んで、自分が試合で思い出せるようにしています。

2015年11月27日(金)
「イメージ@」

<第466回>
 水谷選手の本を改めて読み返しています。水谷選手が本で一番はじめに言っていることは「自分がどんなプレーをするかイメージすること」だそうです。
 例えば「家を建てること」に当てはめると、家は設計図を作ってから本体を作る。当たり前のことですが、卓球ではその設計図は「プレーのイメージ」だそうです。
 案外中学生は自分のプレーを思い描けていません。だからこそイメージを強く持たせたいという気持ちが湧いてきました。

2015年11月26日(木)
「久しぶりの読書」

<第465回>
 以前、「ひすいこたろう」さんの著書がこのHPで話題になっていたので名前を覚えていました。すると偶然、古本屋で見つけたので思わずかごに入れました。タイトルは「心にズドン!と響く『運命』の言葉」です。
この中で一番ズドンと来たのが
「困難の無い人生は無難な人生  困難の有る人生は有り難い人生」という言葉です。
ついつい困難を避けることばかり考えてしまう自分にズドン!と響きました。無難という言葉は私は嫌いです。どうせやるなら、有り難い方を選んでいきたい、そう思わせてくれる言葉でした。

2015年11月25日(水)
「新しい仲間」

<第464回>
 私事であまりHPを見られていなかったのですが、いつのまにか先生方のページが増え、勉強させてもらっています。しかもどの先生もたくさん指導について勉強されていて自分の指導法の浅はかさを改めて思い知らされています。
 また同時にいつも「原稿遅れ」の常習犯として悪い見本を見せている自分を恥ずかしく思います。遅れているのは私にかなりの責任があるのではないか・・・。884先生すみません。

2015年11月19日(木)
「先輩の言葉」

<第463回>
 前の記事でお世話になっている先輩のお話からです。
 「私が大学に入学した当初は自分自身はそんなに強い選手ではなく、周りにすごい選手がたくさんいた。その中でも卓球が好きでずっと続けていたから大学で伸びて自信につながり、今でも卓球が続けられているんだ。強かった選手でも燃え尽きて卓球を続けなくなった人をたくさん見てきた。私は下手だったからこんなに長く続けられたんだと思う。」
 その先輩は学生時代にはものすごく強くて様々な大きな大会で素晴らしい成績を残され、かつての日本代表との名勝負や忘れられない試合などを楽しそうに話されていました。
 私も下手でも良いので続けることで、いつか花開く選手をたくさん中学校から送り出せたらと思います。

2015年11月18日(水)
「大先輩たちとの交流」

<第462回>
 先日、高校の卓球部のOBの方と一緒に会を持つ機会がありました。先輩といっても親と子ぐらい年齢が離れている大先輩ですが、今も卓球をされてたり、スポーツ少年団や卓球協会のお世話、大学生の指導など幅広く活躍されている先輩方がたくさんおられました。また今はラケットを置いてプレーこそされていないものの、社会の第一線で活躍されている先輩方が多くおられ、後輩の私はその存在感に圧倒されてしまいました。
 お話を聞いていて、昔のほうが、部活動での先輩後輩との結びつきが強く、社会に出てからもその関係が切れることなく交流を続け、お互い助け合っている話がたくさんありました。これは部活動の大きなメリットの一つではないでしょうか。最近は部活動のマイナスのイメージが多く語られることも多くなりましたが良い面ももっとアピールされても良いような気がします。その先輩方は「困ったことがあったらいつでも相談にきなさい」と最後、温かく言ってくださいました。

2015年11月17日(火)
「最後の練習試合」

<第461回>
 私が両備ボウルの練習にいくと、いつも練習が一緒になる社会人チームがあります。そのチームとはよく練習試合をしてお互いの交流を深めていました。そのチームも両備ボウルを本拠地として練習しており、同世代の選手が多く、いつも好試合を展開していました。(だいたい負けていましたが・・・)そのチームも両備ボウルの最後を聞きつけて、練習に来ており、最後に我がチームと練習試合をさせていただきました。
 最後にむこうのチームのキャプテンと固い握手をして「今まで卓球を通して、一緒に話ができたりして楽しかったのにここがなくなるとどうやって練習しようか・・・」と同じ悩みを持っておられました。私たちのように大人になってからまた卓球を始めることができるのは本当にラッキーだと思います。また自分の教えてきた選手にも大人になってまた競技を再開して欲しいと思うので、練習場所の重要さと中学生に卓球が当たり前にできる環境がどれだけ素晴らしことかいつかの機会に話したいものです。

2015年11月16日(月)
「さようなら両備ボウル」

<第460回>
 先日の11月15日で岡山市の卓球のメッカ、両備ボウル2階の練習場が閉鎖になりました。そのため、前日にチームメイトと一緒に最後の練習をしました。思えば、小学生の時にそこで休日に練習に行って兄と卓球をしたのが私の一番古い卓球の記憶です。それから、チームで練習をしたり、部員を連れてきたりしたこともありました。この場所が無くなって練習場所に困る人たちは私たち以外にもかなりいると思います。
 私が練習していたら、他の中学校の卓球部員や自分のチームの選手が練習しにくるなど、練習場の少ない選手のための貴重な場所になっていただけに悔しい気がします。またどんな形でも良いので再開していただきたいものです。

2015年11月15日(日)
「先輩たち」

<第459回>
 私が大学時代に所属していた部活動は、前に先生のことを書きましたが、先輩方もとても熱心でした。私が入部したときには、同級生が6人いただけで先輩は同じキャンパスに1人しかいませんでした。そのため、普通なら指導が難しいのですが、練習の日にわざわざ隣の市にある医学部のキャンパスから医学部の先輩達が教えに来てくださっていました。車で片道40分の距離です。今思うと、実習や授業の合間をぬってきてくださっていたので負担は並大抵ではありません。
 やがて私たちが先輩になって後輩指導ができるようになってもよく練習の様子を見に来ていただいていました。これが正しい部活動の先輩の姿だと思います。だから、部活動では先輩には年齢が上だけで先輩ではなく、後輩に認められてこその先輩だと言うことは常に言っています。

2015年11月8日(日)
「夢」

<第458回>
 学生時代のころお世話になった先生が夢に出てこられました。卓球ではありません。なぜか卓球の練習の夢は見たことがありません。内容は先生にこてんぱんに投げられる夢でしたが、朝起きると気分はすっきりしていました。あれだけイヤだった練習の夢をいったいなぜ今になって見るのか考えてみました。おそらく、その時は自分なりに無我夢中で自分を追い込んで練習をしていたからだと思います。やっていた頃はイヤだったかもしれないです。しかし、自分でようやく手応えを感じ始められたのは3年生の時、やっと後輩に教えたりできるようになったり、先輩にほめられたりしながら、少しずつ「できる」と思いはじめたのです。それからはやめたいとか、練習がイヤとか思わなくなりました。
 その先生にはじめて教えていただいたときの先生の年齢と今の自分の年齢が同じであることに気づき、当時の先生の気持ちが少し分かるような気がします。年齢が10〜13歳ほど離れた初心者の私たちを厳しく、時に温かく導いてくださってくれました。今考えれば大変失礼なことをしていたので恥ずかしく思います。機会があればお話しさせていただきたいと思いました。

2015年11月7日(土)
「買い物」

<第457回>
 来るべき日のためにビデオカメラを買いに行きました。残念ながら(?)卓球のためではありませんが、卓球で使えるように動く被写体を撮りやすいものを買いました。(財務省にこだわりがなかったもので)そんな魂胆を見透かされないように、まずは家族のためにビデオを使えるようにしたいと思います。

2015年11月6日(金)
「県大会で気づいたこと」

<第456回>
 県大会の個人戦を見ながら、どんな選手だったらベスト8、4を狙えるのだろうか・・・と考えていました。自分のチームはあまり経験者が入ってくる中学校ではないのでやはり中学校からはじめて勝負できる選手育成が必要です。
 個人戦の試合を何試合か見ていて、ペンホルダーの選手が意外に個人戦で活躍していました。また、表ソフトの選手の活躍もみました。やはり、対戦したことのないボールを出せるかがポイントで、ペンホルダーはけっこう有効な気がします。特にナックルボールが効く気がしました。男女共にです。全員ペンだったら・・・結構嫌なチームだなぁとふと思いました。全部カット、全部ペン表、全部、ペン粒・・・想像力が膨らみます。

2015年11月5日(木)
「我がチームの県大会」

<第455回>
 女子のことですが・・・・いくつか課題と展望が見えてきました。当面の目標は選抜予選の3位で中国選抜出場です。今大会で一番の収穫は女子の何人かが試合に負けて泣いていたことです。ベスト8に満足することなく、「悔しい!」「勝ちたい!」と思った選手がたくさんいました。女子で泣いていた選手は久しぶりだったので、この選手はまたひとつ成長したとうれしく思いました。本気で悔し涙を流してくれたことは大きな+材料です。きっと夏の大会では良い結果が残せると思います。

2015年11月4日(水)
「県大会の感動!」

<第454回>
 2日間の県大会では団体戦、個人戦ともに決勝の審判に入らせていただきました。どちらも好勝負で見応えあるもので、また様々な選手育成のヒントもいただきました。
団体戦は裏面先生のチームが勝ちましたが、最後の礼の後に顧問の先生同士が固い握手をされていたのに感動しました。へら釣り先生も「くやしいような、うれしいような・・・」と複雑な笑顔をされていたのを覚えています。
 これからは裏面先生のチームと良い勝負ができるように頑張りたいと思います。そのヒントも試合を見ながらちょっとずつ見えているような気がします。試合中にこちらが手に汗握る展開で興奮してしまいました。本当におめでとうございます。

2015年11月1日(日)
「ある放課後」

<第453回>
 放課後練習のあと、体育館でコンサートの準備が行われていました。卓球部は準備のため早めに帰っていましたが、何人かの生徒が「残って手伝います」と言ったそうです。私は教育相談の後に体育館に行ってみると実際に数人の選手が準備を行っていました。きっと彼らはこの時間がどこかで実を結ぶことになると思います。まさに小事が大事を生む。これからもこんな選手の成長のお手伝いができれば良いなと思う一瞬でした。

2015年10月31日(土)
「応援のしかた」

<第452回>
 この間の備西大会の時にある先生から指摘していただいたことです。
 「前から気になっていたんだけど、最近立って応援するチームが増えてるよね。昔は座っていたけど今はそういう風になったのかな?」
 その先生はこうも付け加えられた。
「立って応援していたら相手に威圧を与える応援になることもある。特に女子ではね。あと、進行もわかりにくい。」
 確かに本部席から見渡すと立っているチームと座っているチームは半分ずつぐらいでしょうか。本部席にいるといろんな知恵や指摘をいただけるのでいろいろ考えていきたいと思います。

2015年10月30日(金)
「試合会場のモヤモヤ」

<第451回>
 来年度はインターハイ・・・の関係でしょうか大会の会場についてあれこれ思案しています。なぜなら、予選の会場がなかなかとれないのです。岡山市で備西大会が開催できる会場(体育館)は本当に少ないのです・・・。これが悩みの種です。私が昔、中学生だった頃には市内の中学校で大会を行っていましたが、現在なかなかそんな会場はありません。卓球台の数、駐車場の確保・・・いろんな問題が生じます。毎年いろんな方の知恵を借りて開催して行こうと思います。