2014年6月30日(月)
中体連の仲間

スポ少の講習会には、中体連から4名の先生が参加した。(私は偽者なのだが・・・)

それぞれの先生が、持ち味を出して中学校での指導を紹介していた。

W田先生は、集団を育てるのがとてもうまい先生。中学校の部活動というものを熱く語った。

291先生は、W大学卓球部コーチとして様々な経験をしてきた先生。ブツブツのボールをラケットで転がしながら球のとらえ方について語っていた。

裏面ドライブ男先生は、・・・

私は、子どもたちの練習の方を見ていたので、全く聞いていなかった。彼のことだから、素晴らしい講習だっただろう(多分)。

改めて、仲間のすごさを感じ、そんな仲間がいる中体連は幸せだと思った。

そういえば、へら釣り名人(自称)がいなかった。
もしかして、・・・・・ダム???


せっかくの機会なので、
自分が担当した部分について紹介しておこうと思う。

2014年6月29日(日)
スポ少指導者講習会

今日うれしかったのは、楽しそうに卓球をする子どもたちの姿。

スポ少の子どもたち50人が集い一日講習会だったのだが、子どもたちはとても前向きに楽しそうに卓球をしていた。

そんな子どもたちを見ていると、これからの岡山の卓球界が楽しみになってくる。

子どもたちの姿から指導者の方が熱心に指導されているのがよくわかった。

そんな指導を受けている子どもたちは幸せだと思う。


これからもよろしくお願いします。


<配付資料>
  

 

2014年6月28日(土)
基本の面を意識した練習

「当てただけで返球できるラケットの面」(基本の面)を作ることがすべての技術の基本と考えている。
この面を正確に出せるようにすることがすべての技術につながる。

この基本の面を、練習の中で繰り返し確認するようにしていた。

例えば、基本練習でフォア対フォアやバック対バックをやるときは、サーブをする方に短い回転サーブを自由に出すようにさせ、レシーブする方にはそれを当てただけで返すようにさせる。そして、そこからフォア対フォアやバック対バックの練習をしていく。


こうすることで、面で返すことが正確にできるようになっていく。

2014年6月27日(金)
先の見える練習

例えばツッツキの練習。
試合のとき、ツッツキした球を狙われることが多いので、狙われないように横回転を入れてサイドを切るツッツキを練習する。
何のためにその練習をやるのかをはっきりさせてやることで、積極的に取り組めるようになるだろう。

さらに、将来の姿がイメージできるように、
ある程度練習したら、練習試合など練習してきたことを試す場を与える。練習試合で使ってみて、この技術は使えそうだ、試合で役に立ちそうだと思わせることができたら、ますますその練習に積極的に取り組むようになるだろう。

2014年6月26日(木)
練習

何のためにその練習をやるのか」

「その練習をやることで将来がどう変わるのか」


指導者として答えることができるのは当然だが、
その答えを選手にも伝えたい。

2014年6月25日(水)
メンタルトレーニング

「30cmくらいの幅の板の上を走るとする。
 それが地面に置いてあったら、
 思いっきり走れる。

 その板が、5mの高さにあると、
 落ちたらどうしようと思い
走るスピードがおちる。
 もし、50mの高さだったら、
 落ちたら死ぬと思い
歩くことさえできないだろう。
 どの高さでもやることは同じなのだが・・・。」

心の持ちようで、力の出方が変わってくるのだ。

 「実力を発揮できる心の状態がある。
 興奮(緊張)が高すぎても低すぎても、
 パフォーマンスはおちる。

 練習でミス(失敗)するのは
 興奮(緊張)が低いから。
 叱咤激励し興奮(緊張)を高めてやる。

 試合でミス(失敗)するのは
 興奮(緊張)が高すぎるから。
 決して集中していないからではない。
 高すぎる興奮(緊張)を下げてやる必要がある。
 ’呼吸法’や’筋弛緩法’でリラックスさせたり、
 心の持ち方や考え方を変えてやったりする。」 

2014年6月24日(火)
成功のイメージ

チャンスボールが上がったとき、

ミスをしてしまうかもと、
失敗のイメージが頭によぎると、
たいていミスをする。

頭の中に
パシッと決まる成功のイメージが浮かぶと、
その通りに、決めることができる。

この成功のイメージを練習で作ることが大切。
だから、失敗をし続ける練習よりも、
いっぱい成功がある練習の方がよい。

練習試合や試合などでは、
成功のプレーがイメージとして残るように指導する。
練習してきたことが活かされたプレーがあったとき、
「ナイスボール」と声をかけ、拍手する。
拍手することで、そのプレーが頭に残る。

たまたまとった点や、相手のミスでとった点で、
拍手するのは、自分は好きでない。

成功のイメージがいっぱいの選手になって欲しい。

2014年6月23日(月)
球の軌道をコントロールする

自分が打球した後、球はどのように飛んでいっているのかを考えることは大事。

例えばロビングを打つとき、高い打点をとらえて打とうとする。。
高いところから、相手コートにたたきつけるように打った方が威力があり、打ち抜けそうな気がする。
しかし、後ろに下がっている相手からすれば、たたきつけてくれた方が、バウンドした球が高くまで跳ね上がるので、返しやすくなる。
バウンド後に、高く跳ね上がらないようにするためには、高い打点ではなく、低い打点をとらえて打った方がよい。

球をコントロールするということは、球が飛んでいく軌道をコントロールすること。

2014年6月22日(日)
球の軌道

ドライブ練習のとき、
球の軌道を意識させていた。

他の打法でも同じ。
自分が打球した後の球の軌道を考えることは重要。

例えば、「ストップ(ネット際に短く低く止める)」をすることを考える。

バウンド直後をストップした場合と、そうでない場合とでは、打球した球の軌道が大きく変わってくる。

 

2014年6月21日(土)
ゴールから逆にたどっていく

オリンピックで金メダルを取る人は、
はじめに、金メダルを取ると決めるそうだ。
そこから逆算して、物事を考える。
金メダルを取るためには、この時期に、
こんなことができてないと駄目だ・・・とか。

全中に出るチームの監督もそうである。
本番から逆にたどって行き、
その時期その時期の目標を設定する。

勉強でも、そうである。
まずはテストでどんな問題が出そうかを考え、
その内容の問題ができるように、
勉強を進めていく。

ゴールから逆にたどって考えていった方が、
無駄がない。


ドライブを打つ時は、どう考えるか?
一生懸命ドライブを打って、それが
「入った」「入らなかった」ではない。

このコースに、このくらいの回転で、この軌道で、
ドライブを打とうと決める。

そこから逆にたどって行き、
その球を打つためには、
どの位置で、どんな体勢で、どのタイミングで、
どのようなスイングをすれば良いかを考える。

つまり、イメージした軌道通りに
球が飛んでいくように、
ドライブのスイングをしていくのだ。

2014年6月20日(金)
将来の自分の姿をイメージする

選手も同じ。
将来の自分の姿をイメージできなければならない。

指導者は、
選手が目指す将来の自分の姿をイメージできるように、見本となる選手を見る環境を準備しなければならない。

強豪チームでは、
身近な先輩が目指す姿になることが多い。
チーム内に目標となる選手がいない場合は、
大きな大会の上位選手のプレーが参考となる。
ビデオなどで一流選手のプレーを見て参考にしてもよい。

私が中学生を指導していたときは、
選手が自然に目指す姿をイメージできるように、
上手にのせる(だます)ようにしていた。

2014年6月19日(木)
将来の姿をイメージする

指導するときは、必ず、
その選手の将来の姿をイメージしていた。

「この子は、パワーがあるので、フォアをガンガン打てる選手になって欲しいなあ。」
「この子は、器用なので、両ハンドを振れる選手になって欲しいなあ。」
のように、その選手のこれからを考えていた。

そして、
目の前のためだけの指導ではなく、
将来につながる指導をしていた。


指導者として、選手の将来の姿をイメージすることは当たり前のことだと思う。

2014年6月18日(水)
体の使い方

人間の体のことを知っていれば、
効率よく力を出すことができる。

スポーツで競技力を高めようと考えているのなら、人間の体のことを絶対に知っておくべきだ。

そして、指導者は、一つ一つの動作について、なぜそのような体の使い方をするのかを、説明できるようになっておくべきだ。

2014年6月17日(火)
肩甲骨

肩甲骨を考えるとき’押す動作’というのが大切なようだ。

腕相撲では、
引く動作よりも、押す動作でやる方が力が出る。引く動作では腕の力だけになるが、押す動作では体の大きな力を伝えることができる。

のこぎりで切るときも、
大工さんは、体の真ん中に向かって引く動作はせず、体を半身にして、体全体の重みを使って押す動作で切っている。

弓道でも、
弓を引くとき、実際は引いているのではなく、弓を持った前の手で押す動作をしているのだ。

(「スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと」より)


また、肩甲骨と上腕骨の位置関係について、
「ゼロポジション」「肩甲平面」を知っているだろうか?
野球やテニス、バレーボールの世界ではよく使われる言葉。
肩を使う動作で大きな力を出すためには、知っておきたい重要なこと。

2014年6月16日(月)
股関節

股関節は、ひざが外を向いている位がニュートラル。
ひざが内を向き、足の親指の付け根(内側)で
立っているときは、股関節が自由に動けない状態に
 なっている。

つまり、ひざが少し外を向き、
体重が足の内側(親指側)ではなく外側(小指側)に
乗っているときの方が、股関節は自由に動くのだ。

この状態の方が、
・バランスボードや電車に乗って立っているとき、
 バランスがとりやすい。
・腰を大きく回すとき、股関節が自由に動くので
 後ろまで楽に回せる。
・楽に力が出せる。(スクワット、相撲など)

足の外側(小指側)に体重をかけるのだが、
内側(親指側)を浮かすとねんざしやすいので、
足の裏全体をつけるようにするそうだ。


「スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと」
小田伸午著(大修館書店)より

2014年6月15日(日)
肘の角度

一番強い力が出る関節角度がある。

 肘を曲げた状態では、
「肘を伸ばしながら出すときの力」が一番強く、
「肘を固定して出すときの力」が次に強く、
「肘を曲げながら出すときの力」が一番弱い。

そして、
最も力が出る肘角度は、
「肘を伸ばしながら出すとき」は100°くらい。
「肘を固定して出すとき」も100°くらい。
「肘を曲げながら出すとき」は120°くらい。

(「スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと」  より)

より強い球を打つためには、力が効率よく出せるような体の使い方をする必要がある。

2014年6月14日(土)
「物理」と「体のつくり」

球技を突き詰めていくと、「物理」にたどり着く。
「物理」は、球やラケット、そして体がどのように関係し合っているのかを教えてくれる。

そして、もう一つ、「体のつくり」にもたどり着く。
「体のつくり」を知っていれば、なぜそのように体を使うのかを説明することができるし、よりより体の使い方をみつけることができる。

2014年6月13日(金)
順回転・逆回転の指導

逆回転・・・ドライブをドライブで返す、ツッツキ
順回転・・・下回転をドライブで返す、カット

初心者には逆回転から指導する。
理由は、ラケットの面が基本の面(当てただけで入る面)と近く、入りやすいから。
@まずはラケットの面を出し、球に当てる。
Aその後、スイングしながら回転をかけてコントロールする。
のように、当てることと回転をかけること、そして打球方向をコントロールすることを別々にやりやすいから。


これに対して、順回転では当てただけで返る基本の面のままでは、自分から回転をかけることができないので、速いスイングをしたときに入る面をつくらなければならない。そのため、スイングスピードが必要になってくるので、当てることや回転をかけること、打球方向をコントロールすることを一瞬でやる必要があり、初心者には難しい。

指導していたときのポイントは、

逆回転で返すとき(ツッツキなど)は、フォロースルー(打球してからのラケットの動き)を意識させていた。理由は、球をコントロールするため。

順回転で返すとき(下回転をドライブやカットなど)は、バックスイング(打球するまでのラケットの動き)を意識させていた。理由は、打球するときにスイングスピードが必要なため。

2014年6月12日(木)
順回転・逆回転とラケットの動き

順回転で返す場合、
球の回転と同じ方向にラケットを動かす。
 
10のスピードで回転している球を、
20のスピードで振るラケットで打ったとすると、
20−10=10なので、
ラバーに当たるときは10のスピード分が影響することになる。


逆回転で返す場合、
球の回転と逆の方向にラケットを動かす。
 
10のスピードで回転している球を、
20のスピードで振るラケットで打ったとすると、
20+10=30なので、
ラバーに当たるときは30のスピード分が影響することになる。


このように順回転と逆回転では、ラバーにかかる負担が全然違ってくるのだ。
逆回転で返すには、ある程度ラバーの力が必要になってくる。
  

2014年6月11日(水)
順回転・逆回転とラケットの面

下回転の球をラケットに当てただけで返そうとすると、ラケットの面は上を向く。この面が基本の面。

   

順回転で返すドライブの面と、逆回転で返すツッツキの面と比べてみると・・・

 

ツッツキの面は基本の面に近いが、
ドライブの面は基本の面とは大きく違う。


どういうことかというと、
ツッツキでは、スイングにスピードがなくても、返球しやすい(当てただけで返しやすい)が、
ドライブでは、スイングにスピードがないと、返球できない(当てただけで返らない)のだ。

初心者が、下回転に対して返球するとき、
ドライブよりもツッツキで返す方がやりやすいのはそのため。

ラケットの面のことだけを考えると順回転よりも逆回転で返す方がやりやすい。

2014年6月10日(火)
順回転と逆回転

普通にロングを打つと逆回転で返球されている
 


ツッツキは逆回転で返球されている
 


下回転の球をドライブすると順回転で返球される
 


カットは順回転で返球されている
 

2014年6月9日(月)
回転に対する返球

回転のかかった球に対して返球するとき、逆回転にして返す方法と順回転にして返す方法がある。


逆回転の返球

 


順回転の返球

 

2014年6月8日(日)
回転の種類

回転の基本は6種類。

軸が左右の向きの上回転下回転
       

軸が上下の向きの右横回転左横回転
  

軸が前後の向きの右スクリュー回転左スクリュー回転
 

どんな回転でも、この6種の回転が組み合わさってできているのだ。 

2014年6月7日(土)
ドアのストッパー

ドアのストッパーを付けるのに@〜Bどの位置にするか?

    

答えはB。
ドアの回転の中心からできるだけ離れた場所。
その位置が、一番軽い力で閉まるドアを支えることができる。(テコの原理)


卓球の球では、
相手の回転サーブに対してレシーブするのに、
赤道付近が最も回転の影響を受ける。
しかし、
赤道付近は一番軽い力で相手の回転を止めることができる。
(ドアと同じで、回転の中心から最も離れた場所。)

逆に、
北極・南極付近では、回転の影響を受けにくいが、
相手の回転を止めるには強い力が必要。

逆回転で返すには赤道付近を打球するのがやりやすく、
順回転で(相手の回転を残して)返すには北極・南極付近を打球するのがやりやすくなるのだ。

2014年6月6日(金)
ケニアと日本

地球は自転しているが、
ケニアと日本のどちらが速いスピードで
回っているか?
(ケニアは赤道に位置する国。)

答えはケニア。

     

地球上で、
赤道付近が一番速く回っている。
一番遅いのは、北極と南極付近。

同じ時間内に動く距離が、場所によって違うのだ。


このことを、卓球で考えると、
回転のかかったサーブをレシーブするとき、
軸から一番遠い赤道付近が一番速く回っているので、回転の影響を受けやすい。

軸から近い北極と南極付近に当てるようにすると、回転の影響をあまり受けないですむ。

2014年6月5日(木)
当たったところが赤道になる

地球儀を回してみる。
日本の辺りに手をかけて回しても、
インドネシアの辺りに手をかけて回しても、
オーストラリアの辺りに手をかけて回しても、
いつも同じ軸(地軸)のまわりを回転する。

      

しかし、卓球の球は違う。
ラケットが当たったところが赤道になる。
ラケットが当たる場所によって軸の向きも変わってくるのだ。

卓球では、回転をかけるとき、ラケットを球のどの位置に当てるかが重要になってくる。

2014年6月4日(水)
回転

卓球競技を難しくしているのは「回転」だ。
また、卓球競技を面白くしているのも「回転」だ。

卓球を指導するとき、「回転」についての説明は絶対に必要なこと。
これから、「回転」について書いていく。

2014年6月3日(火)
バランス

最終的には「バランス」というものが大事になってくる。
バランスのいい打ち方をしている選手がどんどん強くなる。

このバランスとはどんなものかというと、力のつり合いがとれているということ。
力のつり合いがとれていたら、体の軸を崩すことなく強い球を打つことができる。

力のつり合いを考えてみると、体の使い方はぐっと良くなるはず。

2014年6月2日(月)
上半身と下半身の「力のつり合い」

片足で打球するときや、
空中で打球するとき、
打球方向にしっかりスイングできるように、
下半身を逆方向に回す。


例えば、フォアへの飛びつきのとき、
体を支えた右足を軸として体を回転させ、
右足で蹴って、空中でスイングする。

そのとき下半身は、スイングと反対方向にひねり、
左ひざを右上方向に上げるようにする。
この左足の動きで「力のつり合い」がとれて、
スイングに力が入るようになる。

     

バック深くを、左足を軸として打球する場合は、
宙に浮いている右足を後ろに蹴るようにする。
こうすることで、「力のつり合い」がとれて、
スイングに力が入るようになる。

     
 

2014年6月1日(日)
フリーハンドを使う場合の「力のつり合い」

両足が地面に着いているときでも、フリーハンドを使うことで、上半身だけで力のつり合いをとることができる。

体の中心を軸としてスイングするフォアでは、スイングと反対方向にフリーハンドを動かすことで、体が右に回転するのを防ぐことができる。


  

ペンのバックプッシュでは、ラケットを前に出すのと同時に、フリーハンドを後ろに引く。

        

いずれも、スイングの力とフリーハンドの力がつり合っているので、体は安定しスイングに力が入る。