「今、日本の学校で行われている教育活動の多くは、学校が担うべき、「本来の目的」を見失っているように感じます。加えて、その事実に多くの教育関係者が気付いてないことに驚きます。
多くの学校では日々宿題が出され、生徒たちは定期考査に向けて、学習に励んでいます。教師は学習指導要領に基づき、一人ひとりの学力を伸ばそうと、手厚い指導を行っています。教室には「みんな仲良く」などの目標が掲げられ、学級担任の指導の下、「和」を重んじた学級経営が行われています。
日本中どこでも見られる光景ですし、私もかつてはこういうことを目指していました。
しかし、私はこれら当たり前に見えることでさえ、本当に意味があるのだろうかと考えるようになったのです。」
(『学校の「当たり前」をやめた。』工藤勇一著より)
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