私はサッカーがあまり好きではない。
理由の一つとして、サッカーのプロの選手は相手にこかされたときには必ずオーバーアクションで痛がるふりをするからだ。審判がファールをとったとたんに立ち上がり動き出すのは何なんだ。恥ずかしくないのか?
ところが、アジア大会準決勝イラン戦の1点目のゴールは違った。
ボールをキープしていた南野が相手選手に倒された場面、すぐにイランの選手たちは、審判に詰め寄ってファールではないことをアピール。すぐに立ち上がった南野は相手がいないスキにボールを拾い直して、大迫のヘディングゴールへとつないだ。
普通のスポーツをしている感覚としては、審判の判断が出る前のプレー中での、イラン選手のアピール行為は意味不明だ。審判の判断が出るまでは全力でプレーするのが当たり前だ。選手が勝手に判断するのはもってのほか。
そんな中、すぐに立ち上がってボールに食らいついていった南野に私は感動した。このようなプレーを、将来サッカーをするであろう子どもたちに、たくさん見せてほしい。
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