12月の全国選抜予選は、会場が桃太郎アリーナだった。
台が多く3台進行だったため、ゲーム間に生徒が絶え間なくベンチに帰ってきた。
これでは、顧問の先生とアドバイスの打ち合わせができない。
それぞれが、アドバイスをするような形になったため、2人が違うことをアドバイスしてしまうと生徒に伝わらないだろうと心配だった。
ところが、顧問の先生がアドバイスしているのを聞いて、その心配はなくなった。
顧問の先生は、成長していたのだ。
冷静に、ポイントをしぼって伝えていた。
内容も私が思っていたことと同じ内容だった。
以前の彼からは、考えられないようなアドバイスの光景。
優勝して当然のベンチでのアドバイスだった。
そんな顧問の先生の姿を見て、もう私は必要ないなと思った。
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