2014年5月31日(土) |
両足で地面に力をかける場合の「力のつり合い」 |
両足が地面に着いているときは、体がスイングの方向と反対方向に回らないように、両足で地面に力をかけて支えている。
例えば、体の中心を軸としてスイングするフォアでは、スイングと反対方向(後ろ方向)に右足で力をかけて(蹴って)力のつり合いをとる。
強いスイングをするときに、上半身の力だけでなく下半身の力も必要なのは、このため。
右足は飛んでくる球に対して壁を作るようにするとよい。
<理由>
足の向きは力をかける方向と垂直になっていた方が、力をかけやすいから。
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2014年5月30日(金) |
回るイスに座ってスイングしてみる |
力のつり合いがとれてないと、物体は動こうとする。
回転するイスに座ってフォアのスイングをしてみるとよくわかる。
右利きの人がフォアのスイングをすると、
体全体は右に回ろうとする。
これは、力のつり合いがとれてないため。
体が右に回りながら、左方向にスイングしたのでは、
力を球に効率よく伝えることができない。
体が右に回らないようにするために、
スイング方向とは逆向きの力を加え、
力のつり合いがとれた状態する。
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2014年5月29日(木) |
作用・反作用 |
卓球で「作用・反作用」という言葉を使う人がいる。
物理を知っている人だったらわかると思うが、卓球で使っている「作用・反作用」の言葉は間違っている。
「作用・反作用の法則」とは、ある物体が他の物体に作用を及ぼすとき、それとは逆向きで大きさの等しい反作用が常に働くというもの。対になっている2つの力は、大きさが等しく、向きが反対で、同一直線上にある。
卓球の場合、「作用・反作用」ではなく「力のつり合い」と言った方が正しいと思う。
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2014年5月28日(水) |
打つ方向にラケットの面を向ける |
ラケットの面が打つ方向に向いたままスイングするようにする。
スイングした後に、ラケットの面が下や横を向いてしまうと、球に前方向の力を効率よく伝えることができない。
よく、フォアのスイングがうちわを扇ぐようになって、打った後のフォア面が自分の方を向いてしまう選手がいる。打った後、相手からはバック面が見える。
これでは、コントロールも悪くなるし、飛んでいく方向へ力を伝えることもできない。
初期の段階では、ラケットの打球面が相手選手からずっと見えている状態でスイングするように指導する。
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2014年5月27日(火) |
初期指導でのフォア |
球を飛ばさないようにスイングの前で打つ打ち方について書いたが、初期の指導ではこんな打ち方はさせない方がいいと思う。
その理由は、打った球が安定しないから。また、初期の練習ではゆっくりめの球に対して打球することがほとんどなので、球を飛ばさないという視点はあまり必要ないから。
初期の段階では、
・「球を安定させる」
・「球を飛ばす」
という視点で指導していく。
まずは、バックスイングの時に打球時のラケットの面をつくっておく。
<理由>ラケットの面を安定させるため。
スイングするときは、回転運動の中に打つ方向への短い直線運動を意識させる。
<理由>安定させる(打ちたい方向に正確に飛ばす)ことと飛ばす(打ちたい方向に力を加える)ことを優先させるので、正確な面が出た状態を長くつくるため。
<上からの図>
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2014年5月26日(月) |
スイングの前で打つ |
スイングの前で打つ、
ボールを飛ばさないという視点。
<上からの図>
現代の卓球では、台の近くでの速いラリーが多い。
打つ方向に力を加え続ける(押す)とオーバーミスしやすくなる。
そのため、スイングの力を球の移動ではなく、球の回転に使うようにする。
スイングの前で打つことで、横回転(シュート回転)にして返すのだ。
そうすると、飛びすぎないので入りやすいということ。
ただし、間違わないで欲しい。
これは、球を飛ばしたくないときの打法。
例えば、相手の強打をカウンターで打ったり、前陣で打ち合いをしたりというときの打法。
球を飛ばしたいときには、これではダメ。
あくまでも打法の1つなのだ。
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2014年5月25日(日) |
打つ前の位置や姿勢 |
打った後、バランスを崩す・・・戻れない。
一生懸命打ち方を直そうとするが・・・原因は打ち方ではなく、打つ前の位置や姿勢にある。
打つ前の位置や姿勢が悪いと、思いどおりの体重移動やスイングができないので、打った後バランスを崩すことにつながるのだ。
車やバイクのレースでも同じ。
コーナーが連続しているコースでは、
1つめのコーナーの侵入角度や侵入スピードで、
2つめのコーナーの出口でのスピードが決まってしまう。
卓球では、
・正しい体重移動(打つ方向への体重移動)
・正しいスイング(打つ方向へのスイング)
ができるように、打つ前の体の位置や体勢、ラケットの位置を調整することが大切。
打つ前の位置や姿勢に気をつけることが、その次の打球の成功にもつながる。
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2014年5月24日(土) |
回転のかかる打球点 |
ぶっつけサーブをすると回転がよくかかる。
なぜかというと、球を前からラケットにぶつけるように投げることで、球がラケットに薄く当たるから。
回転をかけるためには、
球をラケットに薄く当てる必要がある。
薄く当てるためには、飛んできた球に対してラケットの面を寝かしてやる。
技術によって、薄く当てることのできる打球点が違う。
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2014年5月23日(金) |
打球点とはね返る方向 |
打球点によってはね返る方向が違う。
・頂点前では、上方向にはね返る。
・頂点では、水平方向にはね返る。
・頂点後では、下方向にはね返る。
打球点が違えば、面の向きもスイングの方向も変わってくる。
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2014年5月22日(木) |
ドライブの打球点 |
初心者には、
下回転に対するドライブは
頂点より後を打つように指導する。
ドライブはラケットを下から上方向に振る。
そのラケットの軌道と、ボールが飛んでくる軌道が、
できるだけ多く重なるようにする。
そうすると、ラケットに正確に当たりやすい。
ここでは安定を目的にしている。
上達してくると、
下回転に対するドライブは
頂点を打つように指導する。
一番高いところで打つと、
打ったドライブの軌道が直線に近くても入る。
つまり、よりスピードの速い球を打つことができる。
ここでは球の速さを目的にしている。
さらに上達すると、
下回転に対するドライブは
頂点より前でも打てるように指導する。
より前で打った方が、
相手は予測する時間が少なくなるので、
決定打となりやすい。
ここではタイミングの速さを目的にしている。
それぞれに意味がある。
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2014年5月21日(水) |
ドライブ練習 |
初期の段階で、
下回転をドライブする練習。
’安定させる’ことを最優先する。
@打つ前の体勢は、右足先が横を向き、
おへそを打球点の方に向ける。
A右足が球の後ろにくるようにする。
Bラケットの面は、打球する面のまま
斜め右下方向に大きめのバックスイング。
Cスイングする方向は、ほぼ球を飛ばす方向。
斜め左上方向となる。
D体重移動もスイング方向と同じ。
斜め左上方向に移動。
E打球点は頂点後。(低くても台の高さより上)
F球の軌道は’山なり’で、その山の頂点は
’ネットよりも手前の位置’で’ネットの2倍の高さ’。
G回転をかけ安定させる。
<ポイント>
・打球点は頂点後
・回転をかける
・山なり(頂点はネットより手前でネットの2倍の高さ)
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2014年5月20日(火) |
空間を狙う |
ドライブの練習、
下回転をループドライブする。
飛んでいく球の軌道を意識させたい。
ドライブの山は、ネットの高さの2倍。
狙う目印が必要なので道具を使う。
効果は、
・目標が見えるので、ネットの2倍を意識しやすい。
・ドライブの山の位置を確認するとき、空間での目印となる。
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2014年5月19日(月) |
力を加え続けると安定する |
ラケットを下から上へ振り上げるので、
体(体重)も下から上へ移動させる。
打つ方向へ体重を移動させることが大事。
打つ方向とは、ラケットを振る方向でもある。
初期の段階では、打つ方向にある程度の距離の間、力を加え続けることをやっていく。
ダーツやカーリングを思い浮かべて欲しい。
飛ばしたい方向に力を加え続けることで、打った球を安定させることができるのだ。
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2014年5月18日(日) |
フォア(ループ)ドライブのイメージ |
初期指導でのフォアの(ループ)ドライブのイメージ。
重い物を、右下から左上へと持ち上げるような体の使い方。
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2014年5月17日(土) |
体全体を使って打つ感覚は大事 |
フォアのドライブでは、体全体(下半身)を使って打つことを基本として練習していた。
体全体を大きく使って打つ練習をすることで、下半身から上半身へと力が伝わる感覚が磨かれると考えている。
そして、その感覚が身についていれば、上半身を中心に使って打球するときでも、下半身で効率よくつくった力をスイング(上半身)に伝えられるようになると考えている。
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2014年5月16日(金) |
球の軌道を意識する |
球の軌道を正確につかむためには、
飛んできた球の真正面からではなく、
横から見た方がいい。
野球の外野手は、
真正面にフライの球が飛んできたときには、
横に動いて球の軌道を確認しながら落下点を予測し、真正面に戻ってキャッチする。
フォアドライブを打つとき、
相手が打った球の軌道を正確につかむことで狙い通りの打球点をとらえることができるようにして、そして、打球した後も飛んでいく球の軌道がどのようになったかを意識するようにしていた。
そのために、球を横から見るようにさせていた。
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2014年5月15日(木) |
フォアドライブの球の軌道 |
初心者に(ループ)ドライブを打たせるときは、
山なりに飛んでいくように指導する。
そして、その軌道については、
@山の高さはネットの高さの2倍
A山の頂点はネットよりも手前
となるようにする。
理由は、必ず入るドライブを身に付けるため。
ネットミスをしないように、@に気をつけ、
オーバーミスをしないように、Aに気をつける。
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2014年5月13日(火) |
球に伝わる力 |
ラケットを振って球を打つ
振ったときにできる力は、
打球したときラケットから球に伝わっていく。
その力で、球は飛んでいく(移動する)し、回転する。
単純に考えると、
「 ラケットからの力 = 球を移動させる力 + 球を回転させる力 」
ラケットを振って10の力ができたとする。
その10の力が、球の移動と回転に分けられる。
ラケットと球の当たり方(打球の仕方)でその配分が変わってくる。
スマッシュのように球をラケットに厚く当てたときは、
球の移動に10使われ、回転には使われない。
また、ループドライブのように薄く当てたときは、
球の移動に1使われ、回転に9使われる。
(回転だけに10使われることはない。打球すると必ず球は移動する。)
薄く当てたときに、球がゆっくりと飛んでいくのはこのためだ。
もちろん、ラケットを振った力が100%球に伝わるわけではないのだが、単純に考えるとこんな感じになる。
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2014年5月12日(月) |
練習メニューB |
練習メニューを考える上で大切にしていたこと
「生徒だけでも集中して取り組むことのできる練習にする」
練習の効果は、選手の意識で決まる。
強くなりたかったら、監督が見ていない所でも、
高い意識を持って練習するのが当たり前。
しかし、中学生にはそれは難しい。
しかも、平日は監督が練習につけないことの方が多い。
だから、生徒だけでも高い意識を持ってできる練習メニューを与える必要がある。
例えば、「続ける練習」とか「校内リーグ」とかだ。
必ず記録を残させ、後で、記録している用紙を見れば、1人1人の頑張りがわかるようにすることも大事。
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2014年5月11日(日) |
練習メニューA |
練習メニューを考える上で大切にしていたこと
「球を打つ時間が多く取れるように工夫する」
卓球競技は、球にさわればさわるほど上達する。
待ち時間なく、たくさんの球が打てるように
工夫することが大切。
普通の中学校では、2人で1台を使うことはできない。
だから、クロスの練習で、
どれだけ効果の上がる練習ができるかが、
勝つためのポイント。
また、多球練習を効果的に取り入れるのもポイント。
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2014年5月10日(土) |
練習メニュー@ |
練習メニューを考える上で大切にしていたこと
「大切な練習からやる」
大切な練習とは、そのとき重視している練習。
例えば、試合が近くて1時間しか練習時間がないときは、いきなり「ゲーム練習」を30分やる。
その後で、試合を振り返らせ、各自「課題練習」を30分。
面やスイングの確認など基本的な練習が必要なときは、3分間で100往復続ける基本練習を、朝練でも午後練でも、練習の最初にやっていた。
一番元気があり、集中しているときに、
一番大切な練習をすると効果大。
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2014年5月9日(金) |
秋の大会で勝負できる1年生を |
素振りの練習をやらせてなかったということは、
1年生は入部したその日から、ずっと球を打っていたということ。
先輩が交代で相手をしたり、1年生同士で打ったり。
できなくても、どんどん球を打たせて、いろいろな練習をやらせていた。
夏の予選会が目の前にせまってきているので、なかなか1年生の面倒をみることができない・・・という指導者が多いだろうが、自分の考えは、違った。
毎年、優勝争いのできるチームを作ることが目標の1つだったので、夏の大事な大会の前でも、常に次の新チームのことを考えていた。
新チームになると2年生だけでは足らなくなるので、必ず1年生の力が必要になってくる。
そのため、秋の大会で勝負ができる1年生を育てる必要があった。
新チームになってからのことを考えて、
夏の県大会団体戦に1年生を出すこともあった。
勝負に関係のないところで出場させる。
県大会を経験したというだけで、
新チームになると頼りになる存在となる。
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2014年5月8日(木) |
素振り |
初心者には「素振り」をさせなかった。
振り(スイング)というのは、
「バックスイングはこうして、フィニッシュはここまで振る。」と決まったものではないと考えている。
自分が初心者の時は、
「脇をしめて、ラケットはおでこの前まで振る」ように言われ、ひたすら素振りをした。
きれいなフォームが身についたが、実践で、様々な球種に対応できる振りではなかった。
振り(スイング)については、次のように考えている。
スイングの方向は、ボールを飛ばしたい方向。
バックスイングは、ボールを飛ばしたい方向と反対方向。この動きを、体や肩、関節を中心とした回転運動の中に作っていく。そして、そのスイングが正確にできるようにするために、打ちやすい体勢を作る。
指導していくときは、これらをチェックしていく。
初心者は、球が飛んでくる軌道や打球して飛んでいく球の軌道のイメージが頭の中に描けない。だから、スイングする方向が球に合わせた方向にならない。
素振りでは、実際に球を打つイメージをもってやることが大事だ。
このイメージが描けるようになるまでは、
素振りはさせない方がよいと思う。
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2014年5月6日(火) |
体の使い方の大小 |
初心者には、フォアを打つときおへそを打球点の方に向けるよう指導するが、これは体を大きく使って打つようにすること。
(おへそで球を見ると、下半身を使った打ち方になる)
速い卓球になると、これでは間に合わないので、フォアを打つときは胸だけを球の方に向けるようになる。
(胸だけで球を見ると、上半身を中心に使う打ち方)
速い卓球になると体を小さく使うから、最初から小さい打ち方をやっておけば良いという指導者もいるが、私は違う考え。
初心者のときは大きく体を使うことで、体を使って打つ感覚を磨いておくべきだと思う。
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2014年5月5日(月) |
おへそを打球点の方へ向ける |
@ラケットの面
Aスイングの方向
これらをより正確にするためには、体の正面で打球することが大事になる。
まず、球を見るのに体の正面が一番見やすい。
そして、面やスイングの微調整をするのに体の正面が一番やりやすい。
字を書いたり、プラモデルを作ったりと、細かい作業をするときは、体の正面で、手を曲げてやっている。打球するときも、同じように、体の正面で、手を曲げてやる方がより正確な面が出る。
初心者には、おへそを打球点の方へ向けるよう指導する。おへそを向けようとすると、自然に体が打球点の方へ向く。
バックは体の前で打球するので、球は自然と体の正面になる。フォアは体の右側の離れたところで打球するので、体を右に向け、球が体の正面になるようにしてやる。だからフォアは左足前、右足後ろの方が打ちやすい。
体(おへそ)を打球点の方に向けて打つようにしよう。
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2014年5月4日(日) |
スイングの方向 |
初心者への初めての指導では、まず「ラケットの面」を大事にするのだが、次に大事にするのは「スイングの方向」。
打とうとする方向にラケットを動かすことが基本。
飛ばしたい方向にラケットを動かすことで、
飛んでいく球のコースを安定させることができる。
ラケットを振ると、体を中心に円の軌道をとるが、
その中に、打つ方向にラケットを動かす短い直線を意識するようにさせる。
初心者に対しての指導では、
常に、ボールを安定させることを考えていく。
指導者は、
「正確な面を出そうとしているか」
「打とうとする方向にラケットを動かそうとしているか」この2点に注意して見てやる。
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2014年5月2日(金) |
スタンスについて |
構えのスタンス(足幅)について考える。
スタンスはある程度広い方がよい。
理由は、
・広い方が安定性がよいから
→ 打球しやすい
・広い方が不安定な状態を作りやすいから
→ スタートが早く切れる
打球するときは、体が安定状態にあった方がよい。
安定性をよくするためには、スタンスを広げる。
スタンスを広げると、より広い範囲で体を支えることができるようになる。
このことは、足の位置を動かさずに体だけを動かして(ボディーワークで)打球するときに、打球できる範囲が広がることにもつながる。
※両足の間に重心があるとき安定する。
また、広い方が重心も低くなる。
また、スタンスが広いと、片方の足の支えを外したとき、外した足の方に倒れようとする力が強くなる。(不安定な状態になりやすい。)このことは、動きのスタートがより早く切れることにつながる。
例えば、100m走のスタートでは、「位置について」「ようい」でおしりを上げ、前に体重をかけ、今にも前に倒れそうな状態を作る。すぐに動けるように、不安定になるギリギリの状態を作っているのだ
右に動くときは、
右足を上げる。(地面から離す。)
すると、体は右に倒れようとする。(不安定状態になる。)
この倒れる力を動くきっかけに使う。
当然、スタンスが狭いときよりも、広いときの方が倒れようとするエネルギーが大きくなる。
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2014年5月1日(木) |
多くの技術を体験させる |
早い段階で多くの技術を体験させることも大事。
私は、入ってすぐの初心者にも2、3年生と同じ練習をやらせていた。
球が入らないし、続かないが、先輩をまねして、フォア・バックの切り返しや左右のフットワーク、フォア・バックのドライブなど一通りやらせてみる。
やってみると、色々なことが分かってくる。
例えば、横に速く動くためには(反復横跳びのように)足を横に開いておかなければならないことや、シェークでフォアやバックのドライブを打つためには、グリップの人差し指が右端にないと手首が自由に使えないことなど、体験してみるとなぜそうするのかがよく分かる。
いろいろな技術がやりやすいグリップや構えでなければならない。1つのことばっかりをやらせすぎると、偏ったグリップや構えになってしまうのは当然だ。多くの技術を体験させてから、構えるときの足の位置のことや、グリップのことなどを説明すると、選手は納得するだろう。
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