2014年2月28日(金)
野村監督の本

これも本屋で見つけて、いいなと思って買った本。

野村監督の本の中では一番気に入っている。
と言っても、本人が書いているのではない。
野村監督のもとで、ヘッドコーチをやってきた橋上さんが書いている。

この『野村の「監督ミーティング」』の本で学んだ考え方はとても勉強になり、部活指導に役立った。

  

2014年2月27日(木)
生き方が素晴らしい

我武者羅應援團!

彼らの生き方は素晴らしい。
本やDVDで元気いっぱいになれた。

彼らのようにはなれないが、
彼らのような生き方をしていきたい。

 

2014年2月26日(水)
人生を変えた本

本屋でたまたま見つけた本。
この本と出会い、
自分の人生が変わった。

授業で、この本の中に出てくる話を紹介していた。
その時の生徒が、久しぶりに中学校に遊びに来たとき、数学の授業の内容は全く覚えていなかったが、この本の話の内容は覚えていた。
・・・とっても、いい話が詰まっている。

  

2014年2月25日(火)
散髪屋で出会った本

病院や銀行に行くと、
待ち時間に普段読まない雑誌や本を読む。
新しい発見があり、勉強になる。

昔(6,7年前)、散髪に行ったときに出会った本。
この2冊が本棚に並んであった。
少し読んでみると、とても刺激を受けた。
手元に置いておきたいと思ったので、
すぐに購入した。

  

2014年2月24日(月)
読んでいただきたい本

今日もパソコンを開き、悩んでいる。
今の自分の生活にはネタがない。
毎日、朝から晩までパソコンでの事務仕事。
ため息の出るような毎日・・・。

何を書こうかなあと、
本棚にある本を何冊か手に取りパラパラとめくった。

手にした本の中に、指導者にとって、とても大切なことが書かれている本があったので紹介する。


  

  

  

2014年2月23日(日)
県教職員大会

今日は県の教職員の卓球大会。

試合をしてみると、
自分の(心の)弱いところがよくわかる。
(先週走った駅伝でもそれを感じた)

試合中は、
相手と戦っているのではなく、
自分と戦っていた。

自分と向き合い、

競技を楽しむことができた。
幸せなひとときだった。


一番うれしかったのは、
賞品のミスドのドーナツを息子がめっちゃ喜んでくれたこと。

2014年2月22日(土)
才能とは、継続できる情熱

「才能とは、継続できる情熱である」
と棋士の羽生さんが言う。

「以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。直感でどういう手が浮かぶとか、ある手をぱっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見ると伸びるのだ。」
(「決断力」羽生善治著より)

2014年2月21日(金)
野茂の写真A

バックスイングをとるように伝えると、
ラケットを持ったうでから先に引き、背中の後ろまでもってくる生徒がいる。

これでは、体を回転することで作った力をラケットを持ったうでまで効率よく伝えることができない。

ラケットを持ったうでは背中側には引かない。
体から離すように外に引く・・・
そういうバックスイングが理想だと思っている。

この野茂の写真のフォームのように。

2014年2月20日(木)
野茂の写真@

1月18日の新聞に
野茂英雄が野球殿堂入りする記事があった。


   
          (2014.1.18山陽新聞より)

この写真の肩の使い方がとても参考になる。

2014年2月19日(水)
恩師

昔教育実習でお世話になった先生に、久しぶりにお会いすることができた。
教育実習では、小学校に4週間通ったのだが、その時熱心に指導してくださった先生。
この先生から学んだことは、自分にとって宝になっている。
校長先生となり、今も活躍されている。
その先生が書かれた学校だよりを紹介する。

『今の自分にできることって何だろう

例えば、傘がこわれてしまった時、子どもたちはどうするでしょう?
@ 別の傘を使う(新しい傘を買ってもらう)
A こわれたまま使う
B 遊び道具にする
たぶん、上のどれかの行動をすると思います。残念ながら、「修理する」という選択肢は皆無だと思います。いろいろな物がふんだんに手に入る世の中になり、「何とか工夫して・・・」という気持ちが薄れてきているのかも知れませんね。また、似たことですが、「努力する」ことから逃げている子どもが多くなったとも言われています。もしかしたら、大人が「100点」とか「1位」とかのゴールを決めていて、そこにたどり着い時だけ「すごい!」と言っているから、「100点」や「1位」に届かないかもと思った時点で「どうせ・・・」とあきらめてしまうのかも知れません。目標を持たせたり、結果を褒めたりすることは大切なことなのですが、それ以上に「頑張っているんだね!」と努力している過程を褒めることが大切だと言われています。たとえ目標にたどり着けなくても自分の努力を認めてくれていると思った子どもは、「また頑張ろう!」と思うに違いありませんからね。

昔読んだ「ハチドリのひとしずく」という絵本のことを思い出しました。

南アメリカの先住民に伝わるハチドリの物語
あるとき森が火事になりました。
森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました。
でもクリキンディという名のハチドリだけは、いったりきたり。
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は私にできることをしているの」

「何ができたか」ではなく、「何をするか」が、大切なのですね。
「今の自分にできることを一生懸命しています。」と言う子どもたちが増えることを願っています。

それにしてもクリキンディの言葉、とっても素敵な言葉ですね。

2014年2月18日(火)
「賢いスポーツ少年を育てる」

『最近しばしば、子どもたちの口から、「それ、習ってないよ」という抗議の声を聞きます。 ・・・ 未知なもの、不確実なものを問われたときに、「何だろう」「どうすればいいのだろう」という方向に意識が向かわず、まず「教えてもらっているか否か」という観点で判断します。 ・・・ 子どもが自ら進んで発見しよう、調べてみようとする環境は年々、失われています。できないこと、知らないことに遭遇すると「それは習っていない」と、教わっていないことはできなくても当たり前なのだと言わんばかりに胸を張って居直る子どもを見ると、子どもたちに蔓延した「習い事社会」の弊害を感じざるを得ません。』

『今、目の前のことばかりではなく、10年後を見据えた指導ができるかどうかなのです』

 『これまでのように、指導者に対して「勝たせるから優秀である」という視点だけでなく、今後は「きちんと育てて次につなげるから優秀である」という視点も持たねばならないでしょう』


「賢いスポーツ少年を育てる 〜みずから考え行動できる子にするスポーツ教育〜」永井洋一著より)

2014年2月17日(月)
大発見

今日息子が教えてくれた。
「国旗図鑑見ていたら、同じ国旗があったよ」

えっ、そうなの?

さがしてみたら本当にあった。
「インドネシア」と「モナコ」だ。

   

他にもある。

今日でちょうど40年生きてきたことになるが、同じ国旗があるなんて初めて知った。

6才の息子に教えてもらうとは・・・。

2014年2月16日(日)
粒高選手の指導についてN

4 その他

(2)何で勝負するか

@回転の変化
 と言っても、自分から回転をかけて変化をつけることは苦手。相手の回転をどれ位残すかの変化。

Aタイミングのはやさ
 打った球のスピードでは、裏ラバーや表ラバーには勝てない。そこで、タイミングのはやさで勝負する。相手に時間的な余裕を与えないように返球し、チャンスを作っていく。

Bコース
 左右のサイドを切るコースを狙うのはもちろん、前後のコースに打ち分けることが大事。プッシュでは深いところを狙い、ブロックではネット際に止める。特に前に止めることが重要。台上で2バウンドするボールでチャンスを作っていく。


※自分が知っている粒高についてのことを書いてきましたが、これ以上書こうとすると、どんどんマニアックな内容になっていくので、これで終わりにしようと思います。

2014年2月15日(土)
粒高選手の指導についてM

4 その他

(1)指導で気をつけていたこと

@バックスイングは小さく
 粒高選手にとって大事なのは、打つコースや打つ球種が相手に予測されないようにすること。バックスイングが大きいと相手にコースや球種がばれてしまう。
 また、粒高ラバーでは、前方向以外の方向にラケットを動かすことが多い。バックスイングを大きく後ろに引いていたのでは、前方向にしかラケットをスイングできない。


A体の近くで打球する(ひじを曲げる)
 体の近くの方が面の微調整やスイングの微調整がやりやすい。特に、ひじが伸びた状態でラケットをコントロールするのが難しい。できるだけ体の正面で打球するようにする。
 逆に、粒高選手を攻略するには、できるだけ手が伸びた状態で打たせるようにする。「フォア側に大きく動かして、返ってきた球をはやいタイミングでバックハンドで相手のバック側深くに攻める」この攻撃が粒高選手には一番効く。

Bバウンド直後(頂点前)を打つ
 粒高ラバーは、「相手の球の回転や力を利用する」ことが得意なラバー。自分から球に回転や力を加えるのは苦手。相手の球の回転や力が一番利用できるのは、バウンド直後になる。相手の球をできるだけ前で打つ方が、回転もスピードも残っている。
 また、バウンド直後の頂点前だと、球が上に移動しようとする力があるので、当てただけでネットを越えやすい。

  


※粒高ラバーのことばかり考えるのは、そろそろ飽きてきた。粒高ラバーについては明日で終わりにしようと思う。

2014年2月14日(金)
粒高選手の指導についてL

★884が指導していたこと

@相手の下回転をプッシュする練習
A相手のドライブをブロックする練習
B少し浮いた球をアタックする練習

これらを繰り返し練習していくと、ある程度のレベルの相手までには勝てるようになるのだが、それ以上のレベルとなるとなかなか勝つことができない。なぜかというと、次の球を読まれて待たれるようになるから。粒高ラバーで打った球は、回転量もスピードも裏ラバーや表ラバーに劣るので、来るコースや球種がわかると相手にとってはチャンスボールになってしまう。

そこで、
次にやる練習は、待たれないように、打つコースや打つ球種を増やしていく練習

例えば、

@相手の下回転をプッシュする練習では、相手のフォア側とバック側の2コースに、まっすぐ押すプッシュと横回転を入れるプッシュの2種類で打てるようにしていく。

A相手のドライブをブロックする練習では、相手のフォア側とバック側の2コースに、ラケットを下に動かすブロックと横に動かすブロックの2種類で返せるようにしていく。

Bアタックの練習も、コースの打ち分けができるようにしていく。

粒高選手の戦い方としては、相手に次の球を読まれないように工夫することがとても大事である。

2014年2月13日(木)
粒高選手の指導についてK

★884が指導していたこと

続ける練習で、基本の面を頭と体で覚えたら、
試合で使う技術を練習する。

粒高ラバーは、強い球に対しては弱く返し、弱い球に対しては強く返すようにする。

練習するのは主に次の3種類。

@相手の下回転(弱い球)をプッシュ気味に押す(強く返す)練習


A相手のドライブ(強い球)を飛ばさないようにブロックする(弱く返す)練習

B少し浮いた球(弱い球)を横回転を入れて流し気味にアタックする(少し強く返す)練習

これを繰り返し練習する。
その時に、「粒高の性質」、「基本的な打ち方」などの理論が役に立つ。ミスしたときに、何が原因なのかを明らかにすることができる。

粒高ラバーが一番苦手とする
ロングサーブや長いナックルサーブに対しては、
横回転を入れ流すようにして、深く返す練習をする。
横回転を入れることで安定させ、深く返すことで強打されにくくなるようにする。

2014年2月12日(水)
粒高選手の指導についてJ

3 特別な打ち方

(3)逆モーション

上回転(ドライブ)に対してはラケットを下に動かし、下回転(ツッツキ、カット)に対してはラケットを上に動かす」
これが、基本的な打ち方だが、
これでは、ラケットの動きで球の回転がばれてしまう。

そこで、
上回転(ドライブ)に対して、ラケットを上に動かしてやる。
ただし、球がすべるように粒を立てた状態で打球する
例えば、ラケットを引きながら上に動かす。
こうすると、ラケットは上に動いているのだが、打球した球は下回転になって飛んでいき、逆モーションになる

下回転(ツッツキ、カット)に対しては、ラケットを下に動かしてやる。
このときも、球がすべるように粒を立てた状態で打球する
こうすると、ラケットは下に動いているのだが、打球した球は上回転になって飛んでいき、逆モーションになる

横回転に対しても同じように、逆モーションで返球することができる。

より実践的な打ち方になる。

一枚ラバーや硬めの粒高ラバーの方がやりやすい。

2014年2月11日(火)
粒高選手の指導についてI

3 特別な打ち方

(2)横回転を入れる

粒高ラバーで攻撃するとき、裏ラバーのような縦方向の回転(ドライブ)をかけると、ネットミスやオーバーミスになりやすくとても不安定。
これは、縦方向の回転の向きに力を加えると、どれ位すべり、どれ位引っかかるかの微調整をするのが難しいから。

そのため、粒高ラバーでは、プッシュのように回転をかけずにまっすぐ押す攻撃が一般的。

ただ、まっすぐの攻撃ばかりだと慣れられるので、
変化をつけるために横回転を入れるとよい。(ほとんど横回転はかからないのだが。)
横方向の回転の向きに力を加えてやり、流すような打ち方にすると球が安定してコントロールしやすくなる。


粒高ラバーのように球が引っかからない(すべる)ラバーでは、シュート回転にする打ち方が合っている。

2014年2月10日(月)
粒高選手の指導についてH

3 特別な打ち方

(1)回転をかける

すべらないようにするために、粒を倒して使う。
(砂利道をロードローラーで踏み固めると、ズルッとすべらなくなる)

一気に粒を倒すため、
強く当て、球の回転と逆方向にラケットを動かす。


やりやすいのは、
相手のドライブに対してのカウンタードライブ。

   

Aの時、粒が一気に倒れて固まる。
グラグラしないのと接触面積が増えたのとで、すべりにくくなり、回転をかけることができるようになる。

粒高ラバーで、カウンタードライブは簡単にできる。
ただし、スピードが出ないし回転量も少ないので、相手にとっては打ちやすい球になる。

2014年2月9日(日)
粒高選手の指導についてG

2 基本的な打ち方

補足

粒高ラバーの特性を活かすには、

できるだけ粒が大きく倒れていない状態を保つ。

@上回転(ドライブ)に対しては、
→ドライブが来るときは、スピードが速い場合が多い。普通に当ててしまうと、粒が大きく倒れてしまうので、弱く当たるようにラケットを後ろに引きながら、更に下に動かす

A下回転(ツッツキ、カット)に対しては、
→ツッツキ、カットの球は、スピードが遅い。だから、ラケットを前に出し球に強くぶつけても(プッシュしても)、すぐには粒が大きく倒れてしまうことはないし、打った球はドライブ回転になり飛んでいくので相手コートに入りやすい。ラケットは前方向に動かしながら、気持ち上に動かす。
また、プッシュするときは、球をラケットの面に対して垂直に当ててやる(粒の真上から当ててやる)ことで、粒を倒れにくくしてやる。


B横回転に対しては、
→横回転が来るときは、横回転サーブを出された時がほとんどなので、スピードは遅いことが多い。ラケットは回転に逆らわないように横に動かしながら、前に押してやる。



相手の回転によって、ラケットを上下左右のどの方向に動かすかが決まり、相手の球のスピードによって、ラケットを前後のどちらに動かすかが決まる。

2014年2月8日(土)
粒高選手の指導についてF

2 基本的な打ち方

(3)強く当てすぎない

粒高ラバーの特性は粒が倒れて(ぐらぐらして)ズルッとすべること。しかし、粒がもうこれ以上倒れないというところまで倒れてしまっては、ぐらぐらしなくなる。

  

強い球を受けるときは、粒が大きく倒れてしまわないように、ラケットを後ろに引いて弱く(薄く)当てるようにする。


裏ラバーだと、ラケットの面をかぶせたり、横を向けたりして、球の上側や横側を薄くとらえて、球とラケットが(ラケット面に対して垂直方向に)強くぶつからないようにすることができる。これは、裏ラバーがすべらないからできること。

粒高ラバーはすべってしまうので、ラケットの面を傾けて弱く(薄く)当てるということはできない。そのため、ラケットを後ろに引いて弱く(薄く)当てるようにするのだ。

2014年2月7日(金)
粒高選手の指導についてE

2 基本的な打ち方

(2)回転に逆らわない

@上回転(ドライブ)に対しては、
→ラケットを下に動かす。

A下回転(ツッツキ、カット)に対しては、
→ラケットを上に動かす。

B右回転に対しては、
→ラケットを左に動かす。

C左回転に対しては、
→ラケットを右に動かす。

回転の方向と同じ方向にラケットを動かす

粒高ラバーの特性は粒が倒れて(ぐらぐらして)ズルッとすべること。しかし、粒がもうこれ以上倒れないというところまで倒れてしまっては、ぐらぐらしなくなる。粒が大きく倒れてしまわないように、粒が倒れる方向と同じ方向に動かすのだ。

例えば、
上回転(ドライブ)の球が飛んできたとする。

   

その球がラケットに当たると、ドライブの回転で粒が下に倒れる。

   

粒が大きく倒れてしまわないように、

   

粒が倒れた方向と同じ方向にラケットを動かして、粒が倒れにくくなるようにする。そうすると、ぐらぐらする状態を保つことができるので、よりすべりやすくなる。つまり、相手の回転が多く残った状態で返球されることになる。

2014年2月6日(木)
粒高選手の指導についてD

★884が指導していたこと

初心者の一番最初に重視していたことは、基本の面を出せるようになること。
基本の面とは、当てただけで相手のコートに返すことのできる面のこと。

それは、粒高の選手も攻撃の選手も同じ。

そこで、どんな戦型であろうと、続ける練習を最初にやっていた。ひたすら続ける練習をやった。

基本の面を体と頭で覚えるまでやった。

ある有名な先生が「粒高選手は続ける練習は必要ない」と言っているのを聞いたことがあるが、自分の考えは違う。
確かに続ける打ち方は試合では役に立たないのだが、基本の面を覚えていくための練習としては、続ける練習は必要だと考えている。
また、卓球というスポーツにとって、ラリーが続くというのはとても魅力的なことだ。

粒高の選手も攻撃の選手と同じように、
フォア対フォア、バック対フォア、バック対バック、ツッツキ、フォアバックの切り返し、左右のフットワーク・・・などを100往復、200往復・・・時には1000往復続ける練習をやっていた。
やっていくと、粒高ラバーの特徴がよくわかってくる。特に、やりにくい技術がわかる。
また、練習相手はひたすら粒高の球を打つことになるので、粒高対策の練習にもなる。

2014年2月5日(水)
粒高選手の指導についてC

2 基本的な打ち方

(1)面を立てる

@「裏ラバー」
すべらないので、回転によってはね返る方向が変わってくる

 

相手の回転に応じて面の角度大きく変えなければならない。


A「粒高ラバー」
すべるので、はね返る方向が回転にあまり影響されない

 

回転の影響を受けにくいので、面の角度をそれほど変えなくてよい。面を立てて打球するようになる。


まずは、当てただけで返すことのできる面(基本の面)を正確に出すことができるようになることが大事。

初心者の最初の練習では、続ける練習を繰り返し行う。その練習で、基本の面を体と頭でしっかりと覚えていく。

2014年2月4日(火)
粒高選手の指導についてB

1 粒高ラバーの性質

(3)球との接触面積が小さい

@「裏ラバー」
→ベターッと広い部分が球に当たるのですべらない

       


A「粒高ラバー」
→表面が粒のため接触面積が小さいのですべる

  

→粒が倒れてしまうと接触面積が大きくなりすべりにくくなる

 
 

このように、粒高ラバーは、基本的には球がすべるのだが、強く当たり粒が大きく倒れたときは球がすべりにくくなる。


B表ラバー
→表面が粒になっていて、さらに、粒の先も細かくデコボコしているので、接触面積が小さく、すべりやすくなっている

    

表ラバーで打つとナックルになるのは、粒高と同じ原理。ドライブされた球を表ラバーでブロックすると、球がラバーの表面ですべり、ドライブ回転が少し残ってはね返っていくため、相手にとってはナックルになるのだ。

2014年2月3日(月)
粒高選手の指導についてA

1 粒高ラバーの性質

(2)粒が倒れる

@粒が倒れてぐらぐら動く

粒高ラバーがなぜズルッとすべるかというと、粒が細くて長いため、粒の先の部分がぐらぐら動くから。
回転がかかって飛んできた球は、粒に当たっても粒が動くため、その回転を止められることなくはね返っていく
これが粒高ラバーの一番の特徴。

  


A粒が大きく倒れるとぐらぐら動かない

強い力が加わりこれ以上粒が倒れないという状態になると、粒は固まってぐらぐら動かなくなる。この状態の時、粒高ラバーで回転をかけることができるようになる。
ただし、粒がどの向きに倒れているかで、回転のかかり具合が違ってくる。粒が回転をかける方向と反対方向に倒れているとよく回転がかかり、回転をかける方向と同じ向きや横向きに倒れている場合は回転のかかりが弱くなる。

  


<粒の倒れ方の違い>

@「スポンジあり」
根元から倒れやすい(地面がやわらかい)

  

大きく倒れるので、粒を倒して自分から回転をかけることがやりやすい。


A「スポンジなし(一枚ラバー)」
根元は倒れにくい(地面がかたい)

  

粒が倒れにくく、強い球に対しても粒が倒れて固まってしまうことがないので、いつでもぐらぐらする状態を保つことができる。一枚ラバーにすると変化が大きくなったように感じるのはそのため。ただし、一枚ラバーでは粒が大きく倒れにくいので、自分から回転をかけるのは苦手。


攻撃をするのならスポンジありがよく、守備が中心で粒高効果を簡単に出すなら一枚ラバーがよい。

カット用の粒高ラバーは、シートもスポンジも柔らかめなので、簡単に粒がベッタリと倒れるようになっている。そのため、自分から回転を簡単にかけることができる。


※「粒高ラバーでは、倒れた粒が戻るときに球に回転がかかるのだ」という説明を昔よく聞いたが、それは間違っている。その理屈だと、回転がそのまま残って(順回転で)返球されることの説明がつかない。

2014年2月2日(日)
粒高選手の指導について@

1 粒高ラバーの性質

(1)すべる

@「裏ラバー」
キュッと止まる(アスファルトの上でブレーキ)


A「アンチラバー」
ツルッとすべる(氷の上でブレーキ)


B「粒高ラバー」
ズルッとすべる(砂利の上でブレーキ)



粒高ラバーは「すべる」ので次のような効果がある。

○相手の回転に影響されにくいので、回転に対しての面の角度の調整が少なくてすむ。
→少々面の角度が違っていても返球できる。

○相手の回転をそのまま残して返すことができる。
→勝手に回転が残るので、相手はやりづらい。

これらのことから、初心者であっても、粒高ラバーを使用すると試合に勝ちやすくなる。


<返球のイメージ>

 



 


※これから粒高選手の指導について書いていきますが、このページをこのまま印刷して中学生に配っても大丈夫なように、できるだけわかりやすい言葉で書いていこうと思います。使っていただければありがたいです。また、質問や感想をメールでいただけるとありがたいです。(メール:
884@takkku.com)

2014年2月1日(土)
備西指導者講習会

1ヶ月ほど粒高ラバーのことについて真剣に考えた。
現場から離れたため実際に球を打って実験することができなかったのだが、頭の中では常に粒高ラバーで球を打っていた。

今日の講習会では、知っていることを全て伝えたいと思っていたのだが、思うように伝えることができなかった。自分の中に、申し訳ないという気持ちが残ってしまった。

最近、ここに粒高ラバーについて考えたことを思いつくままに書いていたのだが、せっかくの機会なのでまとめたものを詳しく書いてみようと思う。

(奥さんには、最近のは訳がわからんと言われてしまっているのだが・・・。)