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2013年1月8日(火)
若い先生へ

【1月特集 〜「まつ」先生 その6〜】

Q若い先生へ伝えたいことは?


他の競技でトップクラスの指導を見る機会があったら見て欲しい。
私は、バレーボールの全国トップクラスの指導を見に行って大変勉強になった。

相手がいるから練習ができるんだという感謝の気持ちを持つことを大切にする指導をして欲しい。

そして、勝ったときに周りから喜んでもらえるようなチームづくりをして欲しい。

教え子が高校に行っても、社会人になってもやってくれるような・・・そんな指導をして欲しいなぁ。

2013年1月7日(月)
技術練習以外では

【1月特集 〜「まつ」先生 その5〜】

Q卓球の技術練習以外の工夫は?

<卓球ノート>

卓球ノートは全員書かせていた。
試合の後は必ず提出させた。
全員のノートをチェックして返していた


<トレーニング>
練習の終わりに5分位トレーニングをやっていた。
卓球以外の他の競技でやっているトレーニングを真似してやっていた。
・相手が左右にボールを投げたのを捕る
・捕ったボールをすぐ投げ返す
・バレーボールを遠投する
・平均台の上で鬼ごっこをする
・グループを作り競争でリレーする
など
トレーニングは1人でやろうと思ってもなかなかできない。みんなでやると競争したりして頑張れる。

<無駄な時間を省く>
一番無駄な時間は練習が終わってから校門を出るまでの時間。
この時間を短縮するために時間を計って早く校門から出させるようにした。
練習終了後から3分で校門を出られなかったら、次の日のトレーニングが増えるようにした。
短時間で帰る準備ができるようになると、下校時間ギリギリまで練習ができるようになる。

<日常生活が大事>
学校の決まりを守ったり、やらないといけないことをきちんとやったりすることが大事。
日常生活が一番なんだということは常に言っていた。
部活動は部を通しての人間形成の場。

2013年1月6日(日)
初心者の指導

【1月特集 〜「まつ」先生 その4〜】

Q初心者の指導は?

<最初が肝心>
初心者の指導は最初が肝心。
忙しい時期だけど、フォームのチェックは最初にやっておかないと駄目。

<上手な先輩に指導させる>
初心者は上級生に指導させた。
自分が相手をしたり球出しをしたりということはなかった。
上級生の中でも下手な子ほど初心者の指導をしたがるが、そういう子にはさせなかった。
上級生の中で上手な子(レギュラーの子)に初心者の指導をさせた。
指導する子に、ラケットの位置とか足の向きとかのポイントを伝え指導を任せた。
そして、フォームが良くなったら連れて来るようにさせ、最終チェックを自分がするようにした。
フォームができたら、多球で練習させるようにした。

2013年1月5日(土)
やる気にさせる

【1月特集 〜「まつ」先生 その3〜】

Q生徒をやる気にさせるには?

<卓球の楽しさに気づかせる>
「卓球が楽しい」ということに気づかせることが大事。
まずはラリーが続く楽しさを味わわせる。
続ける練習の最高は300往復くらいだった。
無茶苦茶続ける必要はない。中身が大切。


<チーム内で競争させる>
校内のリーグ戦で強者順のグループに分けていた。
4人ずつA、B、C、D、・・・グループとする。
校内リーグは1週間から2週間毎に行い、頻繁に入れ替えを行っていた。

<レベルに合った内容の工夫>
練習もそのグループを元にやっていた。
「Aは50ずつ、Bは45ずつ、Cは40ずつ、Dは35ずつ続ける」のように続ける回数を変えたりした。

<練習相手の工夫>
練習相手もそのグループ順で決めていた。
「A1−A2、A3−A4、B1−B2、・・・」
「A1−A4、A2−A3、B1−B4、・・・」
「A1−B1、A2−B2、A3−B3、・・・」
「A1−D4、A2−D3、A3−D2、・・・」
のようにその練習の目的に応じて練習相手を変えていた。
日によって相手を変えていたし、1日の中でも最低3人の相手とできるように変えていた。
いろんな人といろんな球が打てるようにやっていた。
好きな人同士は絶対にやらせていなかった。
(ただ、一番下の子に相手を選ばせることはあった。)
練習相手を変えると、刺激が違う。

2013年1月4日(金)
いろいろな戦型を作る

【1月特集 〜「まつ」先生 その2〜】

Qチーム作りで意識してやっていたことは?

いろいろな戦型を作るようにしていた。

全中では、新しい用具との出会いが大きかった。
中学生の木べらや粒高を初めて見た。
裏と粒高の組合せとかも初めて見た。(作馬さん)

自分のチームでもつくってみた。
ただ、粒高をあえてつくるということはしなかった。
「今すぐ勝てるのがいいのか、将来的に勝てるのがいいのか」と子どもに聞いてから選ばせた。粒高では高校で勝つのが難しい。
粒高はあまりつくらなかったが、自分が粒を貼って相手をすることはよくやっていた。

カットマンはチームに1人か2人かはつくっていた。
カットマンになりたい子がいないときは、上手なカットマンに来てもらい目の前でプレーを見せた。
そうすると、カットマンになりたいという子がたくさん出てきた。
(今はカットが勝てると思う。小学校からやっている選手はバックが上手。カット打ちはほとんどフォアでやるので、その選手の半分だけと勝負できる。)

入部してすぐは普通に打たせて、
打つ姿を見て、この子は表が合うなあとか
その子の特性に合わせて戦型をつくっていった。
ペンをシェークにするのは簡単だが、
シェークをペンにするのは難しい。
(山陽女子の石橋さんはシェークをペンにしていたが)

子どもに合った戦型を見つけてやることが指導者として大事。

2013年1月3日(木)
工夫していたこと

【1月特集 〜「まつ」先生 その1〜】

Qどんな練習しをていましたか?

特別なことはしていなかった。
毎日必ず基本練習をしていた。
打つのはクロスとストレート。
フォア打ちとショートと・・・。
回数と時間両方していた。
初心者の人は続けること中心でやっていた。
顧問がつけないときは、自分たちだけできちんとできるように時間でやった。
顧問がつけるときは、いろんなことを指示してやらせていた。
そして、顧問は練習している選手がおかしくなったときにそれに気づくことが大事。
打点が落ちているとか、ラケットの面が開いているとか・・・それをすぐ直すことが大事。


Q工夫していた点は?

<コースを意識させる>
基本練習するときは、半面の中でコースを振るとかしていた。サイドを切るとか・・・。


<強く打たせる>
また、基本練習の中で強く打つ練習もしていた。両方強く打つこともやっていた。
1球目から強く打つと続かないので、2球目から打つようにさせた。


<立ち位置を変えさせる>
強く打つときは少し台から下がらせた。
前陣 対 中陣、中陣 対 中陣など。


<打点を変えさせる>

ツッツキも打点を意識してやっていた。
後ろ、頂点、前と。
(どんな打法でも基本は頂点で打てと言っていた。)
3段階に動きながら打点を変えてやっていた。
ブロックでも前、頂点、後ろの打点を変えて練習していた。


<選手を遊ばせない>

練習は集中してやることが一番大事。
全中に行っているチームの中で、自分のチームが一番練習時間が少なかった。(その分集中していた。)
練習の時、遊ばせる選手を作らないように工夫していた。
球拾いをする選手でも、転がってきた球を左手で取るとか指示を出し、集中してやらせていた。

2013年1月2日(水)
1月の特集

大変お待たせしました。
いよいよ明日から、
岡山県中体連卓球部の父まつ先生の特集です。

まつ先生は、中学校の顧問として、
全中団体に男子で6回、女子で4回出場するなど、
素晴らしい実績を残しています。

また、中体連卓球部の専門委員長として、
岡山県の卓球界の発展のために
長年努力されてきました。


そんなまつ先生の言葉は、
私たち若い(?)者にとって、必ず役に立つでしょう。

お楽しみに!