Back

2017年1月9日(月)
「区切り」

<第600回>
 きりのいい数字に来るたびに、まだもう少し頑張ってみようと思います。生徒にも何かを頑張るには節目をしっかり利用しようと言っています。自分も目一杯使っていますが。リセットして気持ちを新たに頑張りたいと思います。

2017年1月8日(日)
「継続」

<第599回>
 884先生のblogに「100日続けると効果、変化が表れる」という言葉にとても共感しました。まずは自分自身も何かを続けたい、と強く思っています。色々考えていますが、練習と一緒で狙いを絞った方がいいのかな、とも思っています。

 短くてもいいから毎日続けること、と三学期の学級開きで言ったら、クラスの生徒も真剣に聞いていました。3年生に上がるまでに続けてよかったと思える経験をさせてあげたいな。

2017年1月7日(土)
「年末試合C」

<第598回>
 もうひとついい発見がありました。Bチームにつくことが多かったので予選リーグはAチームにあまりつけませんでした。そうしたらAチームは自分達でアドバイスを出しあって団体戦をしていました。今までは自分がアドバイスを必ずしないといけないと思っていたのをが、こんな風に持っていけたらいいなと思うようになりました。
 最後にエースが、ゲームオール11ー9で勝ったのに対して、「勝因は俺がベンチにおらんかったからだろ。」と聞いたら、笑っていました。出来るところは選手でやらせる方が良いのでしょう。

2017年1月7日(土)
「年末試合B」

<第597回>
 あとから考えてみると「アドバイス慣れしていない」という点がBチームには長所になっていました。アドバイスをされること自体が少なく、1つにやることを絞ったことで「アドバイス通りやったらいい感じに試合ができた」という気持ちになってくれていました。だからBチームの選手は決して弱いのではなく、試合で自分の長所をどうやって出せばいいかが分かっていなかったということになります。そこは課題ではありますが、まだまだ可能性を秘めた選手がいるということに気づいただけでも大きな収穫だと思っています。

2017年1月6日(金)
「年末試合A」

<第596回>
 この遠征では時間のずれもあってBチームにもアドバイスを出すことができました。普段試合にあまりでない選手が多かったので、やるべきことを1つに絞ってアドバイスをしていました。そうしたら、普段なかなか勝てない選手も勝つことができたり、競った試合ができていました。しかし、Aチームとそうアドバイスが違うというわけではないのに、なぜ勝ったのか理由を考えてみました。

2017年1月5日(木)
「年末試合」

<第595回>
 毎年、年末の一回だけうちの学校はチームとして遠征に行きます。愛媛県のチーム中心に対戦しましたが、粒高やカットが多く、声も出ていて、チームとしてまとまっている印象を持ちました。

 結果は負けてしまいましたが、意外だったのはBチームの勝利でした。結局Bチームが勝ったことで、Aチームや女子チームも試合を応援し、2−3でしたが大健闘でした。このBチームも、Aチームに比べたら総合力では劣りますが、長所だけだとAチームにも負けないものを持っていました。それが今回の収穫でした。

2017年1月4日(水)
「新年」

<第594回>
 明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になりました。このHPの記事には何度も励まされたり、指導の参考にさせてもらったりといろいろな刺激をいただいてきました。私も参考になるほどではありませんが、新しいことにチャレンジしながら、自分の指導のまとめやふりかえりをしながらこのブログをやっていきたいと思います。

2016年12月14日(水)
「希少性E」

<第593回>
 一枚ラバーのF表一枚・B表ソフトは、これからが楽しみな存在です。この選手は自分が「オンリーワン」だと強く意識します。最初は本人が嫌がるかも知れませんが、勝てるようになってくると、自信を持ちその分その「希少性」を誇りに思うようになります。「こんな戦型は岡山県に一人しかおらん」と言ってもらえたり、用具屋さんで店員さんに「あなた、○○中でしょう。だってこんなラバー貼るの○○中ぐらいでしょう」と言われたりという、希少性についてのエピソードは数多くあります。
 要は貴重な戦型自体が目的ではなく、選手がその戦型で勝って自信をつけるのが大事だと私は思います。そのためにはねばり強く取り組ませることと、選手になぜこの戦型なのかについて教える方が自信を持って説明できないといけません。

2016年12月13日(火)
「希少性D」

<第592回>
 しかし、バック面に貼るラバーも考えないといけません。回転がかかるラバーと言えば、裏ソフトですが、裏面にはるとフォアの一枚ラバーのナックルが出にくくなるという欠点もあります。またペンだとやはり重たくなって、切り返しに支障がある場合もあるので、表ソフトを貼るように勧めています。裏ソフトよりナックルになりますし、何よりも軽いです。回転についても最近は回転が良くかかる表ソフトも多いです。

2016年12月12日(月)
「希少性C」

<第591回>
 一枚ラバーの長所を書いてきましたが、もちろん短所もあります。
 短所@:回転をかけにくい
 これは異質ラバー全体に言えることですが、やはり自分から回転をかけることができないのは明らかです。その不利を一番感じるのはサービスです。なかなかサービスエースは取りにくいかも知れません。そこでサービス力を向上させるためには、バック面に回転のかかるラバーを貼って回転力を補います。

2016年12月7日(水)
「希少性B」

<第590回>
理由A:回転の影響を受けにくいこと。
 卓球の複雑な回転を判断するのは難しいですが、あまり回転を気にしなくて良いメリットがあります。従ってレシーブもやり易く(これ以上ないほど)フリックやストップなどもやりやすいです。今はペンの選手にやらせているのは、プッシュです。思いっきりサイドスピンをかけたプッシュはスマッシュとおなじくらい取りにくいものです。

2016年12月6日(火)
「希少性A」

<第589回>
 なぜ、ペン表一枚が強いのか・・・。理由はいろいろあります。
 理由@:スマッシュが打ちやすいこと。
 裏ソフトのボールが主流の中、一枚ラバーのスマッシュを受けたことがある選手はほとんどいません。「全中勝ち逃げ理論」というお話もありましたが、2度と対戦しないトーナメントであたるのは嫌だと思います。そのスマッシュはほぼラケットのみで打っているのと変わりません。弾道は低く、出所も工夫次第ではかなり分かりづらいです。粒高一枚に比べ、スピードが出るという特長を生かし、ラリー拒否をねらえると思います。

2016年12月5日(月)
「希少性@」

<第588回>
 卓球から遠ざかっていたので、少し卓球の話をします。11月23日に行われた強化事業で勝つためには何が必要か、という問いに「戦型の希少性」という話が出ました。卓球エリートとおなじ土俵で戦わない、という考え方など、長年第一線で活躍されていた先生らしい公立の戦い方のエッセンスがたくさんありました。
 まがいながら自分のチームにも希少な戦型があると思います。それはペンホルダー・表一枚ラバーです。おそらくこの戦型が今後自分のチームの柱になると思います。

2016年12月4日(日)
「好きな言葉」

<第587回>
 今、帰りの会で「好きな言葉」というテーマでスピーチをさせている。選ぶ言葉は人ぞれぞれだが、選ぶために学級文庫に置いた本を生徒はよく朝読書の時間に読んでいた。インプットが進まないとアウトプットはできない、そう884先生に言われたのは2年前だった。生徒の自信はアウトプットから生まれてくることが多いので、少しでも自信につなげられたらと思う。

 ちなみに私がスピーチのはじめに紹介した言葉は


「士ハ己ヲ知ル者ノ為ニ死ス」
(司馬遷:史記「刺客列伝」より)


で、最近好きな言葉は

「苟日新 日日新 又日新(まことに日を新たに 日々新たに また日に新たなり)」
(土光敏夫)

2016年12月3日(土)
「社会科の全国大会」

<第586回>
 11月に2日間にわたって開催され、その運営を少しお手伝いさせてもらいました。社会科の指導方法や内容などが議論されましたが、指導・講評をしてくださった大学の先生は「毎年大会が行われても社会科の本質は変わることはないのです。それをどのような方法で教えるかどのような力点を置くか、が毎年変わっているだけなのです。」と本質をつくお話をされていました。会場の誰もがその先生の話にずっと耳を傾けていました。
 11月はこのような卓球以外の場で色んな有意義なお話を聞くことができた実りある時間でした。さあ、もう12月だなあ・・・。

2016年12月2日(金)
「職場体験B」

<第585回>
 これもあるお菓子屋さんの店長さんです。私のような、年下の人間に対してのとても腰が低く、気さくに話しかけていただきました。また生徒を私たちの前で「すごく良い子を送ってくださってありがとうございます」と誉めたおし、その生徒はそれを聞いただけでこの職場体験で社会から認められたという経験を積み、自信をつけたと思います。まさに、人をつくる社員教育だと思いました。声も大きく、そしてさわやかであり、まわりに気を遣うことも忘れない、短い時間でしたがこんな人の下で働いてみたいと思わせるのに十分な店長さんでした。
 かつて経団連会長の土光敏夫さんも「不採用通知を受け取った人も将来顧客になるかも知れない」ということから、会社の不採用通知でさえも丁寧な文章で送ったそうです。この職場体験をした子はお菓子を買おうと思ったらきっと、その店で買うんだろうな、と思いました。

2016年12月1日(木)
「職場体験A」

<第584回>
 もう一つ、電気屋さんのお話です。それはお客さんとの関係のことです。
「ロングセラーのように長く商売を続けるためにはお客さんとの信頼関係が大事だ。しかしこれが難しく、関係を作るのが長い時間がかかるが、壊れるのはあっという間だ。だから難しいんだ。」という言葉にハッとしました。学校でも生徒や保護者との関係もそうだと思います。壊れるのはあっという間、だからこそ普段の関係作りが大事なんだと。どんな職種でも大事なことや本質はおなじだと思いました。この電気屋さんは、ある有名な経営者の系列会社ですが、その経営哲学が浸透しているのだと思いました。

2016年11月30日(水)
「職場体験@」

<第583回>
 11月に職場体験を行う学校が多かったのではないでしょうか。私はある街の電気屋さんで社長さんが、生徒にこう話していました。
「昔から今まで一番売れている本は何か知っているか」
生徒はもちろん答えられません。
「それは聖書だ。聖書は昔からのロングセラーで今でもベストセラーだ。」それに続けて
「お店というのは、ロングセラーでないといけない。一回ヒットを出して終わりじゃいけない、ずっと愛されるお店で長く続けられることが大事なんだ。」
という、とても心に響くお話を横で聞いていました。私は職場体験で色んなお店の人と会うのがとても楽しみです。お店の責任を預かる人というのは店の大小関係なく、一国一城の主でとても懐の深いスケールの大きな人が多く、そのパワーに圧倒されます。今回も色んな刺激を受けた職場体験でした。

2016年11月24日(木)
「基本練習の改革」

<第582回>
 色んな戦型がごちゃ混ぜになっているのが我がチームなのですが、「練習はどうしているか」と良く聞かれます。たしかに基本練習などでなかなかきれいな練習ができません。しかし、884先生から「基本練習に試合で絶対使う技術を入れることは大事」と言われ、戦型別でもっと細かい指示を出し、戦型のやらなければならないことを必ずするようにしています。

例:粒高なら相手が下回転サーブを出せば、プッシュをする。

 攻撃選手は3球目ループドライブ(サーブは下回転から)


 カットマンはツッツキ(相手が攻撃選手ならずっとツッツキしてカット打ち)


 やるべき練習を普段から意識することで、自分の得意パターンができてきます。これが試合でモノをいいます。得点パターンは試合でやるべき技術をはっきりさせておくことでだいぶできるようになっています。それをしないことが「遊び球」になるのだと思います。(例えば、攻撃選手が3球目をツッツキするなど)

2016年11月23日(水)
「戦型変更:A」

<第581回>
 少し前の予選でしたが、男子でカットから粒高に変更した選手もいました。変えたばかりはもちろん負けましたが、ダブルスで起用されることが多くなって、何度も殊勲点を上げることができました。ダブルスには下回転を処理しやすい戦型がいると、全然違ってくるなと思いました。またループドライブを覚えたことで、レシーブの幅も広がり、バランスの良い選手になりました。

2016年11月22日(火)
「戦型変更:@」

<第580回>
 チームのレギュラーが試合直前になって「先生、ラバーを変えます」と言ってきます2種類いて「すぐに変える」人と「大会が終わってから変えます」という人がいます。結果を出すのは「すぐに変える」人です。
「部内リーグが終わってから」「大会が済んでから」といっている人は、だいたい間に合いません。だから、試合の合間に変えることもあります。
 現に予選が終わってから、ラバーを一枚に替えた選手がいました。この選手は負けもしましたが、確実に以前より攻撃力が増えて、プレーが進化しました。試験週間もはさみ、「大丈夫かな」と思いましたが、県大会では一発で抜くフォアスマッシュを決め、先日の総社の試合では県外チームの選手にも互角の試合をしていました。

2016年11月21日(月)
「ボールを入れにいく:女子A」

<第579回>
 この時期の女子はボールがミドルに集まってくるので、あまりフットワークを使いません。(もちろん上位は別ですが)従って、女子はフットワーク練習よりも、コース取り、特にサーブが大事だと思います。また普段取りなれていないだろう、粒高・アンチ・一枚などのボールをフォアに送ることで価値を拾えたように思います。つまりツッツキなどでボールを入れにいくこと+ラバーの回転の変化が勝因だったと思います。もちろんこれからは攻撃が必要になってくることは言うまでもありません。今はスマッシュの練習をして決定打を磨いています。

2016年11月20日(日)
「ボールを入れにいく:女子@」

<第578回>
 一方、いい結果を残した女子は正直「うれしい誤算」でした。ただ入れる技術はあっとように思います。粒高の選手は、どちらかというとバックの粒高で粘るタイプで攻撃をあまりしませんでした。それがシングルスで勝てた理由だったと思います。女子の試合でベンチに入っていると、女子の選手はだいたいフォアが偏っている印象を受けました。つまり、上か下、「どちらかの回転しか打てない」グリップをしていたように思います。そうなると試合の時に相手のフォアに苦手な回転を出せば勝負なると思いました。だから試合のアドバイスではフォアに上下どちらかの回転を出すように指示を出しました。

2016年11月19日(土)
「ボールを入れにいく:男子A」

<第577回>
 私はドライブを教えるのが苦手でしたが884先生のアドバイスでループドライブの認識が変わりました。

 まず、「踏み込む」ことが大事だということで、私はこれまで「踏み込むこと」はオーバーミスにつながる悪いことだと思っていました。しかし、踏み込むことで身体を前に行く動作から回転運動へ変えるという新たな認識ができたおかげで、今は「もっと踏み込んで」とアドバイスを送るようになりました。

2016年11月18日(金)
「ボールを入れにいく:男子@」

<第576回>
 今回の大会では男女とも「ボールを入れにいく」ということにこだわって試合に臨みました。884先生にも来ていただき、フォアハンドについて良いアドバイスをたくさんいただき、選手もフォアハンドの重要性について気づいたように思います。
 ただ、男子についてはもう少しフットワークとフォアハンドが結びつく練習をしたかったなと思いました。試合でのフォアはやはり動きながら、「踏み込む」動作が大事だと感じました。選手はまだ踏み込みが足らなかったので、この冬で踏み込んで強いループをかけることで「入れに行く」の一歩先を行きたいと思います。

2016年11月17日(木)
「目標」

<第575回>
 久しぶりに書かせていただきます。
 先日の県大会で一番印象に残ったのは、男女の結果のちがいでした。実は男女のそれぞれの結果が、最初立てていた目標と、男女がまったく逆でした。男子はベスト4、女子は県大会出場という目標でした。結果が出てみれば、逆になっていたのです。
 理由を聞かれると難しいですが、ある先生から「先生のところの女子はしっかりボールを入れにいってた」と指摘していただき、納得するところがありました。また男子については「先生のやろうと思っていることは良く伝わってくる」と言っていただきこれも、納得するところでした。この2つのコメントが今回の結果に結びついたように思います。

2016年9月30日(金)
「身体の使い方E」

<第574回>
 そのドリルを子どもたちが一番やるようになるのは、両親が一緒にやるということなんだそうです。番組でもなれない動きでお父さんやお母さんが一緒にやっていると、子どもたちが笑顔で一緒にやっていました。中学生なら一緒にやる仲間たちなのでしょうか、是非取り入れたい動きなので私もやってみたいと思っています。

2016年9月29日(木)
「身体の使い方D」

<第573回>
 何だ、結局しんどい反復練習をしないとだめなのか、と思わないでください。深代先生はその動きをマスターするためにはくり返しやるのですが、それには「ドリル」のように動きを細かく分けたものを回数を決めてやるのではなく、気が向いたときにやるのが良いといっています。そのドリルは簡単で楽しくできるように工夫されているので、とても面白いと思いました。HPでも公開されているので、是非トレーニングに入れてみたいと思います。そのドリルのユニークでトレーニングの名前が「ワニ」、「まどふき」「足バンザイ」などやってみたいと思わせるものがたくさんあります。

2016年9月28日(水)
「身体の使い方C」

<第572回>
 小脳は大脳と何が違うかですが、われわれが自転車の運転を1回修得すれば忘れないのは、小脳の働きのおかげだからです。小脳は大脳と違って1回覚えたことを忘れません。つまり、身体の正しい使い方を一度、小脳に覚えさせてしまえば、ずっとその動きが身に付くのです。小脳はどうやったら動きを覚えるかというと、何度も繰り返し訓練することだそうです。

2016年9月27日(火)
「身体の使い方B」

<第571回>
 深代先生は断言します。「走るのが遅い原因は正しい身体の使い方をしらないだけ」よく「遺伝で足が遅い」という人がいますが、決してそうではなく、そういう風にいうことであきらめがつく、自分に言い聞かせることができるからやらないんだそうです。
 そうではなく誰でも正しい身体の使い方を覚えれば足は速くなる、その方法論をその後説明されていました。キーワードは「小脳」です。

2016年9月26日(月)
「身体の使い方A」

<第570回>
 そんな夢のような話があるのかな、とテレビを見ていたら深代先生は子どもたちが走るビデオを見て「走っているときにかかとがお尻についていない」という課題を見つけ、お尻につくようにももをしっかり上げてかかとをおしりにつけるという説明を骨格模型をつかって何度も説明しました。その時間は30分です。30分後、もう一度タイムを計ると、どの子どもたちも0.2秒ほど時間が縮まりました。びっくりです。

2016年9月25日(日)
「身体の使い方@」

<第569回>
 先日、TVで「きわめびと」という番組を見入ってしまいました。番組はその回ごとに視聴者から寄せられた悩みをその道のスペシャリストを読んで解決するという番組でした。今回の悩みは「運動会へ向けて、足を速くしたい」というものでした。ここで登場したのは「身体の使い方」を極めた東大教授の深代千之さんでした。この先生は陸上の朝原選手などを指導したスポーツバイオメカニクスの第一人者で、子どもたちに正しい身体の使い方を教えることで、体を動かす練習を一切しないで50m走のタイムを縮めるというものでした。

2016年9月14日(水)
「竹内昌彦先生B」

<第568回>
 その竹内先生は今年の初め、本校の講演会に来てくださいました。私は初めて講演会で生徒が涙をするのを見ました。私自身も先生のお子さんの話になると、親としての気持ちや我が子への愛情の深さなど多くの学ぶべき所がありました。とても感動した時間でした。生徒の感想も素晴らしいもので、先生の本を学級文庫に是非おいてほしい、という生徒もたくさんいました。是非、機会があれば聞いてみてください。

2016年9月13日(火)
「竹内昌彦先生A」

<第567回>
 竹内先生はこの卓球で金メダルをとったことでその後の人生が大きく変わったと言われています。それは「自信」です。その自信を今度は不可能といわれた大学進学を可能にし、また現在の奥様と知り合うきっかけにもなったそうです。盲学校の先生になった後も、卓球の指導を生徒にして同じように自信をつけさせていったと著書の「見えないから見えたもの」で書いていました。最近ではモンゴルに視覚障害者の学校を作るために執筆活動や講演会をされており、そのパワーの源はやればできると感じた青少年期の大きな自信だと私は思います。

2016年9月12日(月)
「竹内昌彦先生@」

<第566回>
 オリンピックの話が出てきていますが、日本初の卓球のメダリストは水谷選手ではないことを知っていますか。1964年の東京パラリンピックでブラインドテーブルテニスで金メダル獲得した竹内先生こそが最初の卓球のメダリストと言えるかも知れません。
しかし、そのことを私が知ったのはごく最近です。どちらかといえば、講演会でお話を聞くことの方が多かったのですが、少し前にパラリンピック開催前にメダリストとして、テレビに出演されていました。その時一番心に残っているのは「東京に行く際に、父が自分(竹内さん)の名前を呼んで、万歳と叫んでくれたことです。それは目の見えない自分をここまで育て上げた父親の子育ての勝利宣言だったのです。この感動は今でも忘れられません。」と語っておられました。

2016年9月7日(水)
「落語」

<第565回>
 古い話ですが、とてもおもしろくてびっくりしました。車の中には10以上の話が入っています。しゃべり手は桂米朝さんですが、もう名人技です。話はおもしろいですが、話し方もなんでこんなに分かりやすいしゃべり方ができるのだろうか、と思います。関西の名司会者やしきたかじんさんは、トークを鍛えるために米朝さんの全集CDを聞き込んでしゃべり方をまねてその話芸を身につけたそうです。オススメは「はてなの茶碗」「帯久」です。おもしろく、話し方の勉強にもなる。もし良かったら聞いてみてください。

2016年9月6日(火)
「メタ認知A」

<第564回>
 難しい話が続きました。休憩がてら・・・落語の話をします。
 私はここ2年ほど車で落語を聞いています。長時間のドライブの時にはとても良いのですが、メタ認知の話を聞いて「くしゃみ講釈」という落語を思い出しました。
 恋人を失った男がカタキの講釈師に復讐するため、八百屋に胡椒の粉を買いに行こうとする男。この男が物覚えが悪い。友人の男が忘れないように歌の歌詞に買いたいものを思い出すヒントを入れて買い物に行かせる。八百屋に行くと、案の定買いたいものを忘れるが、友人に教えてもらった歌を歌うという目安を用いて、店先で歌を1曲歌いきって見事思い出す、というお話でした。この友人が「歌を歌えば思い出す」という目安をつけてくれたのがまさにメタ認知だったのだ。
 これを授業で使うと、「復習」や「振り返り」になるんだそうです。大学の授業は週1回になってしまうので、思い出させるようなリフレクションの時間が必要なんだと思います。

2016年9月5日(月)
「メタ認知」

<第563回>
 先生が話されているとき、「出た!!でも今更聞けない・・・」と思っていました。最近の教育ではよく使われる言葉です。しかし、説明できない・・・。今回聞けてうれしかったのです。
 これには大きく分けて2つの使い方があるそうです。
@メタ認知的行動・・・自分の認知について「あれ、おかしいぞ」とモニタリングすること
Aメタ認知的知識・・・自分が「おかしいぞ」と思ったことをしないための目安
この2つをいうそうです。
 要するにメタ認知を促す指導を取り入れれば、生徒が同じ間違いをしないようになる、ということだそうです。

2016年9月4日(日)
「共同注意」

<第562回>
 心理学は実験がつきものです。実際の映像をよく見ました。おもしろかったのは、幼児に対して
@指を指し、対象物を見ながら名前を言う
Aよそ見をしながら名前を言う
幼児はどちらの指示でよく名前を覚えますか、という実験です。もちろん@です。これが「共同注意」です。これは生後9ヶ月ぐらいから現れるそうです。生徒と話すとき、ジェスチャーや指し示す様子をつけるのがよく印象を与えます。よく見ると、ジャパネットたかたのCMもめいっぱい共同注意を使っているなと思いました。授業でも棒などで示す方が、より注意をひきやすいですよね。

2016年9月3日(土)
「短期記憶(ワーキングメモリ)」

<第561回>
 知らない言葉でしたが、先ほどの心の理論と大きく関わっています。人間が短期間に記憶できる良のことを言っており、年齢によって変わり、個人差もあるそうです。同じ7才の子でも上位10%は10才児並みで、下位10%は4才児並みというデータがあるほど個人差があるそうです。教える側にもこの短期記憶が関係していて、我々も短期記憶が少なくなってくるので、自分の負担を減らすために、いっぺんにたくさんのことを言ってしまう、という教え方がよく見られるそうです。
 ドライブの注意点を言うとき、「打球点はここ」「スイングはこう」「足はここ」「頭の位置はこう」ゲーム間のアドバイスで言っているな、という反省をしました。自分が言われても分かりません。「一指示・一事項」を重視して、複数の指示を同時に与えないことが大切なんだそうです。

2016年9月2日(金)
「心の理論」

<第560回>
 話を聞かない、相手の意図が分からないといったことが教育をしてる場面でよくあります。それは「心の理論」がうまく働いていないことがあるからだそうです。
 「心の理論」を働かそうとしている人は、相手のとった行動に意味を見つけ出そうとしますが、働かせにくい人は行動や言葉をその通りに受け取ってしまいます。
 幼い子供に大人に使うような背景を読みとらせたりする言葉は使いません。しかしいつから使って良いのでしょうか。中学生もいろんな生徒がいるので、なるべく包み隠さない言い方のほうがストレートで良いのかな、と思いました。以前ある先生の講習会で「生徒には嫌味なく叱る」と一番伝わる、と言われたことを思い出しました。

2016年9月1日(木)
「卓球以外のことを書きたい」

<第559回>
 「卓球以外のことを書きたい」と、いつも思っていますが、この夏免許更新という制度を利用して、研修に参加させてもらいました。大学の先生の話を聞くことを通して、授業を受ける立場になってみる。そうすると、授業の力の入れ方や力点の置き方が参考になりました。内容も充実していて、いくつか「教え方」に役立つこともありました。
 特に心理学の先生のお話は興味深く、生徒がどのように私たちの話を認知しているかが発達段階(年齢)に応じて変わっていくということに改めて気づかされました。よく「話を聞け!!」と言ったり、「何回も同じことを言わせるな」というこちらの言い分が「間違っているな」と思わせることがいくつもありました。

2016年8月24日(水)
「夏休みの成果?」

<第558回>
 卓球以外で自分が夏休み頑張ってきたことを・・・というと、学校の農園にあるゴーヤーの世話を忘れずしたことでしょうか。今は沢山の実がなって、収穫を楽しんでいます。ゴーヤーの実も色んな形があってどれもおなじ物がありません。中にはとんでもない形のものもありますが、そんなゴーヤーほど毎日どれくらい大きくなっているか、どんな風に成長しているか気になります。
部活動の指導にもそれが言えます。上手な子への指導も良いですが、どんな選手になるか分からない選手ほど面白かったりしますし、急に成長したりします。自然のものに接すると忘れてしまいそうなそういう気持ちを思い出させてくれるので、今も練習前に水やりをしています。そんな風にこれからも選手の成長を手助けしていきたいと思います。

2016年8月23日(火)
「自信」

<第557回>
 井村さんはもともと大阪の中学校の教員でした。(意外でした)日々、教員の仕事も思い切りしながら、シンクロのコーチをたまたま引き受けたことが指導の始まりだそうです。そして今も昔も井村さんのコーチとしてのやりがいを聞かれると「自信のない子が自信ある顔に変わっていくのを見るのが私のやりがい」と答えるそうです。そして今の全力指導の生き方も教師時代がベースになっていると書かれています。元気が出る言葉です。

2016年8月22日(月)
「中国躍進の理由」

<第556回>
 理由は「はじめてチームになった」からだそうです。昔のチームは個人種目で表彰台になった選手のことはほっといて他の団体メンバーは帰っていたそうです。なぜなら、他人事だから。しかしロンドンでは、2人でするデュエット代表が逆転されたら仲間のことで涙するまでになった、そこから「チームになった」と確信し、強さを実感したそうです。
 ちなみにロンドン五輪の時の中国のメダルは88個あったそうですが、団体種目でとったのはシンクロの銀だけだったそうです。チームになるということは難しいですが、なってしまえばこれほど頼りになることはありません。

2016年8月21日(日)
「シンクロ団体の結果」

<第555回>
 リオ五輪のシンクロ団体の結果は
1位 ロシア(前回1位)
2位 中国 (前回2位)
3位 日本 (前回5位)
でした。アジアが世界的な大会で上位2つにくることはほとんどなかったそうです。
またジャッジの競技なので、採点者の主観が入るのを承知で、この結果を出すのはすごいですね。井村さんが指導した中国も紛れもない強豪国になっていますし、日本もアテネ以来のメダルだったそうです。

2016年8月20日(土)
「卓球とは別の話で・・・」

<第554回>
 オリンピックで、あの指導者を見た!!シンクロの井村さんがついに日本のヘッドコーチとして戻ってきて初めてのオリンピックです。そして見事に銅メダルを獲得していました。戻るまでには様々なドラマがあったそうですが、たった1年と少しでメダルを獲得されたのはすごいことだと思います。銅メダルを取ったペアの選手が井村さんにメダルを書ける姿もテレビで見ました。井村さんはインタビューで「やっとこの子達をメダリストにすることができた。」と言っていました。シンクロ女子の日本代表の半分くらいは井村さんのクラブ出身で、長い間代表コーチを離れていて、いろんな思いがあったことがよく分かります。

2016年8月19日(金)
「一枚ラバーC」

<第553回>
 今現在で、1年生がよく使っています。理由は「ボールが入りやすい」ということですが、回転に影響を受けにくいのでたしかにラリーが続きます。1年生は試合で威力より、確実性が求められるのでペンもシェイクも使っています。ただ、回転を生かしていこうと思ったら、裏面のラバーとの連携を考えないといけません。これからの課題です。ただラケットの角度をつくるのには良いかもしれません。

2016年8月18日(木)
「一枚ラバーB」

<第552回>
 一枚ラバー導入のヒントは884先生がクラブチームの選手に勝つために使っていたことです。一つは2つ前の岡山での中国大会での時、もう一つは転勤される前のチームの時で、このときの印象で使ってみようと思っていました。そしてゆくゆくは表ソフトにしていこうという気持ちがあります。
 今まで使用した一枚ラバーはYASAKAのコバルト、コバルトα、バタフライのオードックスDX(赤のみ)です。後者については1000円なのに何がデラックスなのかは分かりませんが、使いやすいラバーです。攻撃はコバルトで、守備はオーソドックスでしょうか・・・。参考になるかどうかは分かりませんが、試してみるのも良いかもしれません。

2016年8月17日(水)
「一枚ラバーA」

<第551回>
@相手の回転に影響を受けない。
Aナックルボールが出やすい。
B耐久性が高く、低価格である(1500円程度)
 という、中学校から卓球を始める子にとってはとても良いラバーではあります。しかし、@〜Bが弱点になってしまうこともあります。
@自分からボールに力を伝えないといけない。
A自分から回転をかけにくい。
Bラバーとしての種類は少ない
 しかし、上手く使えば回転を利用したり、回転を殺したりできるのでそれを追求してみました。